もくじ
【概要】
- 著者:リチャード・テンプラー
- 発売日:2012年12月
- ページ数:255ページ
本の目次
第1章 誰よりも成果を出すための14のルール第2章 他人に好印象を与えるための9のルール
第3章 目標を実現するための11のルール
第4章 上手な話し方をするための10のルール
第5章 自分の身を守るための13のルール
第6章 周囲と調和するための11のルール
第7章 昇進すべき人物と見なされるための11のルール
第8章 外交能力を身につけるための9のルール
第9章 組織の力学を活用するための10のルール
第10章 ライバルに絶対負けないための10のルール
第11章 権威と影響力を身につけるための10のルール
【結論(1番の訴求ポイント)】
できるヤツは総じて全体目線!
本書は目次を見ると分かるが、色々なケースにおいてやるべき事をルールとして記載されている。
ミクロ的に言うと細かなルールが多く記載されているが、マクロ的に言うと次の事を言っているんじゃないかと思う。
できる人というのは、全体目線で考えられる人
少し専門的に言うと、部分最適解じゃなく、全体最適解を考えられる人だ。
会社員である以上、会社に利益をもたらさなければならない。会社におんぶにだっこでは、この先、真っ先にリストラの対象になってしまうだろう。
ではどうやって利益を出すか。
これは色々な方法がある。詳しくは本書の内容を参考にしてもらえれば良いと思うが、ここで重要なのは個人の利益は必ずしも会社の利益とはならない点だ。
ここを間違うと、個人の利益を優先した結果、会社にとっては損害となってしまうケースがある。
2015年に発覚した、東〇の粉飾決算はその最たる例だろう。〇芝では、個人ノルマを達成するために、あの手この手で誤魔化す事が常態化していた。背景にはキツいノルマ(これをチャレンジと呼んでいたらしい)があった事は事実だが、個人の利益を優先させた結果、粉飾が発覚し会社が大きな損失を被り、2023年には上場廃止にまでなってしまった。
全体目線を欠くと、上場企業でもこのような事になってしまうのである。
【ポイント】
全体最適化=メタ認知?
では具体的にはどんなケースがあるのだろうか?
例えば、以下のような時に自分ならどうするか考えてみよう。
あるAIシステムを導入したいと考えている。このシステムを入れる事で効率性が上がるのは事前の試算で分かっている。単純に計算しても今の業務の30%は効率化できる。
ただ問題もあって、新しいシステムにアレルギーを示す人が一定数いる事だ。特に現行やり方が慣れている中堅社員に多く、かなりの反発が予想される。
無視して導入してしまうもの一つの手だが、それで士気が下がり、若手まで伝番してしまうのは避けたい。
さて自分がこんな状況ならどうするだろうか?
この時、仕事が出来ない人は部分最適解を優先してしまう。つまりシステム導入の先延ばしだ。システム未導入でも現状から効率性が下がるという事はない。つまり中堅を優先して現状維持の方法を取ってしまう。結果、何も変わらない。
でも仕事が出来る人は反発を覚悟でAIシステム導入を入れる。これを入れる事で会社の利益(効率化)になるのが分かっているからだ。
中堅達の反発によって短期的には効率性が低下しても、長期的に見れば違ってくる。もしかしたら効率化の結果で、中堅社員の手が空くようになるかもしれない。そうなると新しい事にチャレンジできるようにもなるかもしれない。
中堅社員にも説明してレクチャー等のサポートはするが、それでもダメなら切るくらいの覚悟も持っている。
なぜなら、導入する事で会社に利益をもたらすから。結果として、従業員の雇用を守ったり、人件費を確保出来たりする。
こんな人。
自分は何をするために働いているのか、自分の役目は何かを理解している人とも言える。
そして、これが出来るためには、メタ認知が出来ているかどうかで全然違ってくる。
メタ認知とは
メタ認知とは次のような能力の事を指す。
自分自身の考え/行動を、もう一人の自分が客観的に俯瞰して見る事
ポイントは客観的に俯瞰して見るという事だ。ここに感情は入っていない。
自分の行いをもう一人の自分がチェックしている。何か問題は無いか、この判断は理念に沿っているのか。
今風に言えば、「見える化する」に近いだろう。
このようにチェック体制を自分で作る事で、間違った判断でも気づく事が出来るようになる。そして、状況を冷静に判断できる事で、仕事の効率化、人間関係の構築などに役に立つ。
なお、メタ認知には、メタ認知的知識とメタ認知的技能がある。
簡単に言うとメタ認知的知識は、自分の事をどれだけ分かっているか、メタ認知的技能は、自分が分かった上でどう動いていくか、という能力である。
詳しい説明は割愛するので、興味がある人はAIにでも聞いてみると良い。このページに書いてある文章よりも、もっと分かりやすく教えてくれるだろう。
他のポイント
他には、自制心を保つこと、期待値コントロール、個人攻撃をしないなどがある。
自制心を保とう。ここがブレると判断軸もブレてくる。余計な一言を言って人間関係を壊してしまう事もある。
仕事ができる人は、自制心がしっかりしている人が多い。自制心がしっかりしているので判断にブレが少ない。仮に説明を求められても、ちゃんと説明ができる。ブレが少ないので人もついてくる。当然この判断軸は会社が向いている方向性と一致している必要があるのは言うまでもないが。
また期待値コントロールも重要だ。
これは自分にも他人に対しても該当するが、上手く期待値コントロールが出来ていれば、無駄に失望する事もなくストレスも少なくなる。むしろ相手に良い印象を与える事もできる。
個人攻撃をしないのも重要だ。ややもすると、意見の食い違いがから個人攻撃になりがちである。ただこれはご法度で、個人攻撃は非生産的なもの以外の何物でもない。
個人攻撃したところで何も変わらないからだ。言われた方は人格を否定されたように感じる。そうなると感情が先に来る。感情が介在すると冷静な判断が出来なくなる。
頭では分かっているけど、あの人は嫌い、合わない、何ならパワハラしてきている。
こんな状態になってしまうと、チームで仕事どころの話ではなく、当然ながら結果も伴わないだろう。
【まとめ】
半歩先を考えてみよう
自分は何をするために、そこにいるのか。誰から給与を貰っているのか。誰を儲けさせなければいけいないのか。
儲けるという事は、相手が我々のサービスに満足したということ。
そこを考える。
その為には、メタ認知と期待値コントロールなどが必要だ。
これらのスキルを駆使して、全体最適解を出してみよう。
これができれば、他の人達よりも頭一つ抜け出せるかもしれない。