モウリーニョのリーダー論

【概要】

  • 著者:ルイス・ローレンス(著)、タカ大丸(訳)
  • 発売日:2012年5月
  • ページ数:212ページ

本の目次

第1章 期待されるリーダー像
第2章 モウリーニョの原点
第3章 モウリーニョのリーダーシップ
第4章 導かれた発見
第5章 常識を覆すカリスマ
第6章 我感ず、故に我あり
第7章 チームが持つべき力
エピローグ 勝ち続けるリーダーの真実

【結論(1番の訴求ポイント)】

ジョセ・モウリーニョ

サッカーに詳しい人なら有名だが、サッカーを知らない人は誰だか分からないと思う。

モウリーニョはポルトガル出身で、父親がポルトガル代表のサッカー選手だった。

その影響でモウリーニョもサッカーを始めるが、残念ながら選手としては花が咲く事は無かった。

だが数年間のアシスタントコーチ後に監督転向してからが凄い。

監督就任3年目でFCポルトに引き抜かれる。その時に「来年はこのチームをチャンピオンにしてみせる」と言いメディアの失笑を誘ったが本人は至って本気だった。

そして実際に国内で無双しUEFAカップ(当時)でも優勝してみせる事になり、ヨーロッパで一目置かれる存在となる。

その後、有名リーグに引き抜かれ、そこでも結果を出し続けた。

そんなモウリーニョのリーダー論を本書では詳しく解説している。

会社における中間管理職の人においては、参考になる面が多いと思う。

【ポイント】

全てはチームのために

モウリーニョの言葉に次のようなものがある。これがある意味全てを物語っているかもしれない。

「部分が相互に繋がったものの総和が全体で、全く関係ない孤立した部分などは存在しない。それぞれの部分の関係性、繋がり、絡み合いが全てで、それを積み重ねていく事で結果を出す」

個々はあくまでチームのための一員にすぎない。そしてチームで結果を出していく事が重要だ。そう、全てはチームのためだ。

またモウリーニョはこうも言っている。

全体を見渡す視点の弱体化は、各々に与えられた課題に対する責任感を弱める。

チームで勝つためには、選手当人だけでなく全体を見渡す監督のレベルも重要だ。

監督が全体を見渡す能力が低いと、当然間違った判断をしがちいになり、個々のモチベーションも下がってしまう。

結果として、勝てないという状態になる。

監督もピースの一つなのだ。

重要なのはピラミッド型の組織じゃなく、輪の中心にリーダーがいるような組織である。

優れたリーダーとは

リーダーとは命令を下す事ではなくガイドする事だ。

他人の内部にある優れた資質を引き出す事ができ、それをグループや組織の目標達成のために活用できる。

ピラミッドの頂点にいるのではなく輪の中心にいる事。

それも自然と出来ている輪がベストである。小山の大将じゃダメだ。

現代風にいうとサーバントリーダーシップとも言えるだろう。

そのためには、個々の性格や能力の把握、モチベーション管理、ビジョンを見せる事、結果を出す事が重要だ。

その為には選手とのコミュニケーションも重要だろう。各々の性格や特徴が分かっていないと、モチベーション管理も難しい。

ビジョンを見せる。共感してもらう。コミュニケーションを取る。そして結果を出す。

結果が出て初めて人は信用しだす。

これを忘れてはいけない。

チームに規律をもたらす

チームに規律をもたらすために重要な事は、戦術を厳密に高める事である。

規律は重要だ。規律が無いとチームがまとまらないし、個々が間違った判断をしてしまう。

なので普段の練習から試合を想定したものにする。当然相手もいる状態で行う。本番に近い形で練習を行い、戦術レベルを高めていく。

試合では監督の指示も届かない事も多い。

選手1人ひとりが、その場で判断していかなければならない。

監督の指示を待っていたら致命的なミスに繋がる。

だから練習でも本番を想定したものを行う。

こうやって戦術を高めていき、各々が適切な動きが取れるようになる。

そうするとチームに一体感が生まれ、規律が生まれていく。

【まとめ】

モウリーニョのリーダー論

まずリーダー自身が明確なビジョンを打ち出す。

それをチームとして達成するために、選手とコミュニケーションを取る。

個々の能力や性格が把握できたら、モチベーションに繋がるようにガイドする。

練習も試合を想定したものにする。つまり無駄な練習は行わない。

この繰り返しを行う事で経験値が溜まり、試合時に選手が適切な判断をできるようにする。

時には選手へのプレッシャーの盾になる事もある。

そう、全てはチーム力を上げるために。

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