直観力

【概要】

  • 著者:DaiGo
  • 発売日:2017年3月
  • ページ数:256ページ

本の目次

1章 直観を味方にする3つの原則
2章 直観力がアップする7つの条件
3章 直観をニブらせる7つのワナ
4章 バイアスを回避するための5つの生活習慣
5章 直観を手なずけるトレーニング

【結論(1番の訴求ポイント)】

直観はバカにできない

一般的に直観で判断するとダメだと言われれている。

なぜなら直観には明確な根拠を伴わない事が多いからだ。言い換えると、なぜその判断になったのかを聞かれても説明できない。

説明できないと他人を納得/説得できないため、物事が進まない。結果として停滞してしまう。会社においては致命的な事にもなりかねない。

ただこんな経験は無いだろうか?

直観で判断した事が、なぜかは説明できないが上手くいった。

誰しも1回はあるだろう。

実は、イスラエルの研究で人間の直観は90%の確率で当たることが分かったらしい。90%とはかなりの高確率だ。

しかも直観に必要なのは、最初の2秒。つまり所見でほぼ全てが分かってしまうらしい。

これが最も発揮されるのが恋愛の時。

所見で合う合わないが分かったりする事がある。そして、その判断は大抵正しい。これを説明してと言われても、なんとなくそう感じたとしか答えられない。

直観もバカにはできない事が分かるだろう。

【ポイント】

直観力は今までの経験の集大成

そもそも直観力は何を根拠に判断しているのだろうか?

答えは「今までの経験」だ。

直観力は今までの経験や体験がデータベースになっている。その為、多様な経験が無いと直観力も鋭さを失う。つまり鋭い直観力はある程度のバックグラウンドとなる知識や経験が必要なのだ。

人は小さい頃から他人と関わり合いを持って生きる。それは親もそうだし、先生、友達と多くの人と関係を持ちながら成長する。20歳の成人がいれば20年分の他人との関わりの経験がある。これがデータベースとなり、初めて会う人に対して、見た目等の情報から仮説を立てる。この仮説の精度は20年分の経験があるので確度が高い。

なので他人と合う合わないを瞬時に判断できるのだ。

一方で、経験があまり無い分野ではこうはいかない。テーマに対して、何も仮説を立てられないからだ。

これを補うためには、違う分野の友人を持つ事が重要で、そうすれば違った意見や見方を学ぶ事ができる。つまり多様性だ。自分と違った意見を見ても、反論するのではなく、いったん受け入れる事で自分の中で消化できるようになる。

また、今までの体験がデータベースになっているという事は、直観力は後天的に鍛えられる能力とも言える。

そしてこれを鍛える方法も提案されており、次の2つが必要らしい。

  • 適切なチェック
  • フィードバック

これらから言える事は、他人が必要という事だ。チェックは自分で出来るとしても、フィードバックは他人からやってもらう必要がある。そういった意味だと、自分に対して率直に意見を言ってくれる人が重要という事になるだろう。

Yesマンや同じ意見の人達だけでは、いつまでたっても直観力は鍛えられない。

バイアスとの違い

直観力と同じような能力に「バイアス」というものがある。

これらの判断プロセスは基本的に同じだ。

限られた情報から仮説を立てて判断する。ただ、これらの違いは自分の中の思い込みや先入観、自分だけの常識が介在しているかどうかで、これが介在しているとバイアスになる。ただこれらは一見すると判断が困難な時もある。

個人が発言する、「常識的に」というフレーズは最も危険なワードだ。

なぜならアインシュタインの有名な言葉に、「常識とは18歳までに身に着けた偏見の塊である」というものがあり、言い換えれば多分に偏りが入っているということでもある。

バイアスは自分だけの価値観が入っているので、偏った(間違った)判断になりやすい。

結果として、直観力を鈍らせる事があるので要注意だ。

両者を区別するのは簡単ではない。ただ頭の中に入れておくだけでも有効なのではないかと思う。

直観力が発揮される時

このように確たるデータベースによって判断された直観力は有効である事が示唆されている。

できる事なら常に使ってみたいものではあるが、直観力が発揮される時は一定の条件下らしい。

集中、ストップ、リラックスの順で経過したときだ。

ここで重要なのは、事前の入力(集中)、つまり大量のインプットが無いと、良い直観力が発揮されないのだ。事前情報を入れるだけ入れる。この辺りは前述した多様な経験とマッチするところでもある。そしてリラックスする。そうする事で良い直観力が発揮される。

かの有名なアインシュタインも、極限まで集中して煮え詰まると散歩をしていた。その時にひらめいた事もいくつかあるらしい。

別冊にはなるが、青砥氏が記載しているBrainDrivenという書籍のデフォルトモードに近いか。

良い直観力を発揮するには、インプットも重要なのだ。

何も無いところからは、発生しないのである。

【まとめ】

直観力を使いこなす

直観力で90%も当たるのであれば、あれこれ熟慮するより直観で判断した方がいいような気もするが、それはあくまで自分が得意な分野での話だ。

特に日本人はお金の勉強が圧倒的に少ないので、お金絡みの事を直観で判断すると痛い目を見ると思う。そしてこのケースがかなり多い。

特殊詐欺で、なぜこれに引っ掛かる?というようなケースもあるが、本人からすると直観で儲かると思ってしまった結果なのだろう。そこには今までの経験が圧倒的に不足しているので、確度が低い直観で判断してしまったと思われる。

お金に関して言えば、子供の頃からお金の使い方だけは勉強させておくと良いかもしれない。

例えばお年玉を好きに使っていいというと、大人が考えている以上に、子供は真剣に考える。貯金した所でたかが数万円なので、その数万円で失敗しながら勉強してもらった方が、将来的にはプラスになるのではないだろうか?

お金の事に限らず、興味が出た事はどんどん体験して考えてみたらいいと思う。そこで出会う違った価値観を持つ人の意見を聞いてみる。

それが直観力に繋がるのだから。

created by Rinker
¥1,430 (2026/02/03 16:42:39時点 楽天市場調べ-詳細)

PickUp

1

もくじ1 日本とアメリカの放射線科医数2 日本と世界の検査機器保持数3 読影医不足問題4 放射線技師 ...

2

もくじ1 基本的な読影の流れ2 頭部読影の流れ3 胸部読影の流れ4 腹部読影の流れ5 自分なりの読影 ...

3

精神と時と読影の部屋 読影力をつけるのは実際に画像を見ていくのが一番やで。 あれこれ考えながら所見を ...