common disease99

【臨床症状】60代 検診精査

【問題】画像所見と診断名は?

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    ▶答えはこちら
    • 両肺に傍隔壁型の気腫性変化を認める
    • 特に右肺尖部では、3cm程度の複数のブラも伴う
    • 気胸の所見は認めない
    • また両側肺尖部の胸膜肥厚を認め、陳旧性の炎症性変化によるものと考えらえる
    • 傍隔壁型肺気腫、ブラと診断された
    気腫性変化を目立たせた画像

    【肺気腫】

    ・COPD(cheonic obstructive pulmonary disease)は、慢性閉塞性肺疾患とも呼ばれ、有害粒子やガスにより炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患とされている

    ・肺気腫とは肺胞壁の破壊的変化によって終末細気管支から抹消の含気区域が不可逆的拡大を来したCOPDの一形態とされている

    ・喫煙との関連が大きいとされている

    ・肺気腫は病理学的に小葉中心性、傍隔壁性、汎小葉性の3つに分類される

    • 小葉中心性:上肺野優位に発症し、最も一般的
    • 傍隔壁性:肺尖部の胸膜直下の小嚢胞、ブラを伴う
    • 汎小葉性:高齢者に多い傾向があり、気腫性変化が大きい
    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断
         ジェネラリストを目指すひとのための画像診断パワフルガイド 第2版

    【ブラ】

    ・肺胞構造の破壊によって気腫状に拡張した気腔

    ・ほとんどが喫煙者

    ・広範な小葉中心性、あるいは傍隔壁型肺気腫、Marfan症候群などに合併する事がある(特に前者2病変に多い)

    ・自然気胸の原因となる事がある

    ・1mm未満の壁を有する気腔で、直径は1cm以上と定義されている

    ・大きさが胸郭の1/3を超える場合を巨大ブラと呼ぶ

    ・胸膜下、肺実質の両方に認められるが、胸膜下の方が頻度が高い

    ・感染するとブラ内に液体貯留を認める事もあある

    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断