common disease92

【臨床症状】70代 男性 自宅で転倒受傷

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 肺野、縦隔、骨条件にて次のような所見を認める
    • 右第6~8肋骨の骨折(7、8肋骨では側胸部と背部の2カ所骨折)
    • 右肺に少量の血胸、気胸あり
    • 広範囲の皮下と縦隔気腫あり(特に皮下は頚部から右背部にかけて)
    • 肺内病変やリンパ節腫大は認めない
    • 上記より、肋骨骨折、血気胸、皮下・縦隔気腫と診断された
    • その他の所見として、腹部大動脈の石灰化と大動脈瘤疑い

    【縦隔気腫】

    ・縦隔気腫は縦隔内に空気が貯留している状態で、高頻度で胸壁や頚部の皮下気腫を合併する

    ・縦隔気腫は原因別によって次のように分類される

    1. 肺胞内圧上昇によるもの(外傷など)
    2. 肺胞壁障害による肺胞破裂(肺炎や肺気腫など)
    3. 気管(気管支)の穿孔や破裂(外傷や医原性など7)
    4. 食道の穿孔や破裂(嘔吐、医原性、外傷など)
    5. 腔外ガスの胸部への進展によるもの(損傷、医原性など)

    ・胸痛や背部痛が主な症状だが、通常は無治療で軽快する事が多い

    ・稀に健康人に誘因なく発症する事があり、これを特発性縦隔気腫と呼ぶが再発は稀で予後は良い

    ・膠原病での縦隔気腫の合併は皮膚筋炎で頻度が高く、予後不良因子と言われている

    ・画像所見では、縦隔内や皮下に線状や索状影に気腫性病変を認める

    ・単純X線よりもCTの方が感度が高い

    【血胸】

    ・血胸とは、外傷や医原性、感染、腫瘍などで胸腔内に血液が貯留している状態

    ・呼吸、循環器不全になる事もある

    ・画像所見では、内部不均一な吸収値を示し、液面形成や血餅を伴う場合がある

    ・出血源の特定には造影CTによるextravasationの確認が有効

    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断

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