悪性腫瘍27

【臨床症状】70代 血尿 USで両腎に石灰化疑い

【問題】画像所見と診断名は?

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➡ 冠状断(造影後)
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    • 右腎盂に早期相でやや濃染される2.5×1.5cm大の腫瘤が疑われる
    • 後期相(排泄相)では尿管との明確に区別ができる
    • 上記から腎盂癌が疑われる
    • 腹水、リンパ節腫大、骨転移は認めない
    • また腫瘍による水腎症も認めない
    • その他の所見として、両腎に多数の嚢胞あり、上行結腸に多数の憩室あり
    • その後、診断確定の為に他院紹介となる(最終診断名が確認できなかったため、腎盂癌疑いの状態)

    【腎盂癌】

    ・腎盂癌(renal pelvis cacrinoma)は腎悪性腫瘍の10%程度を占める

    ・加齢、男性、喫煙などがリスクファクターとして知られている

    ・尿路上皮癌が90%以上で、他に腺癌や扁平上皮癌、神経内分泌腫瘍など

    ・腎盂/尿管癌の治療法は基本的に全摘出だが、リンパ節転移の有無により術前化学療法も施行される

    ・肉眼的血尿によって発見される事が多い

    ・腎盂、尿管、膀胱に多発、再発する特徴がある

    ・扁平上皮癌の場合は、結石と合併し慢性的刺激の関与が指摘されており、非乳頭、浸潤型が多いと言われている

    ・炎症との鑑別が困難な場合も多い

    ・画像所見は次の通り

    1. 腎盂に壁肥厚や腫瘤を認める
    2. 病変の造影効果は弱く、排泄相では欠損陰影として確認できる
    3. 実質相における腫瘍と結石、血塊との鑑別が難しい時はCT値を参考にする(腫瘍は30~50HU程度)
    4. MRIの拡散強調画像が病変の検出や実質浸潤の評価に役立つとのデータもある
    5. 腎盂癌と尿管癌の鑑別が問題になるが、腎盂癌の場合は腎辺縁の形状は保たれる傾向がある
    参考書籍:知っておきたい泌尿器のCT・MRI 改定第2版

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