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【臨床症状】80代 脳梗塞後 CRP:12.19 WBC:9800 尿管結石

【問題】画像所見と診断名は?

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    ▶答えはこちら
    • 肝臓S3とS4、S5に低吸収域を認め嚢胞が疑われる
    • 右腎に結石あり
    • 左腎には嚢胞を認め、また腎杯/尿管の拡張を認め水腎水尿管の状態と考えられる
    • 明らかな閉塞機転は認められない
    • 膀胱壁にガスを認め、気腫性膀胱炎と診断できる
    • 腎臓内にガスは認めず気腫性腎盂腎炎は合併していない
    • その他の所見として、大動脈の石灰化多数
    • 右側優位の胸水あり

    【気腫性膀胱炎】

    ・気腫性膀胱炎は60代の男性が最多で、糖尿病や神経因性膀胱や尿道狭窄などの排尿障害を持っている場合に多い

    ・ガス生産菌により粘膜下層や膀胱内腔にも気腫が見られる事がある

    ・起炎菌はグラム陰性菌がほとんど

    ・ガス産生菌以外の原因は、医原性や外傷、結腸膀胱瘻などがある

    ・無症状の事が多いが、血尿や頻尿によって発見される事もある

    ・比較的予後は良好で、抗菌薬の投与により数日で治癒する事が多い

    気腫性腎盂腎炎を合併した場合は予後不良

    ・画像上では膀胱壁内にリング状のガス像が確認できる

    参考書籍:知っておきたい泌尿器のCT・MRI 改定第2版

    【水尿管症】

    ・尿管膀胱移行部で狭窄を認め、尿管が拡張しているのが水尿管症

    ・なお腎盂尿管移行部付近に狭窄を認め、腎盂/腎杯が拡張しているのが水腎症

    ・原因として尿管癌による事がるので注意する

    ・その他の原因としては尿路結石など

    参考書籍:一般社団法人 日本小児外科学会 水腎症/水尿管