整形43

【臨床症状】50代 交通事故

【問題】画像所見と診断名は?

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※ 脂肪抑制冠状断、T2*、プロトン強調、脂肪抑制横断像、脂肪抑制矢状断の順に表示

    ▶答えはこちら
    • 横断像にて有頭骨が軽度手根管側に変位(突出)し、それに伴い長母指屈筋腱と横手靭帯による手根管の狭小化、圧迫された正中神経の高信号を認める
    • 上記から手根管症候群が疑われる
    • 他、手根中央関節に少量の関節水腫を認める以外に異常所見はなし
    左からT2*、プロトン強調、脂肪抑制画像

    【手根管症候群】

    ・手根管症候群は手根管で正中神経の圧迫や絞扼によって起きる

    ・女性の方が男性と比較して罹患率が高い

    ・原因の多くは特発性で手根管内の病変や狭窄によるものが多く、以下のように多岐に渡る

    • 手首の骨折や脱臼
    • 炎症性疾患(腱鞘炎、関節リウマチなど)
    • 腫瘤性病変(神経鞘腫やガングリオンなど)
    • 代謝性疾患(アミロイドーシス、糖尿病など)
    • その他(筋肉奇形、正中動脈遺残など)

    ・主な症状は、正中神経領域の痺れや疼痛

    ・OKサインが出来なくなったり、ティネル様徴候や手関節屈曲テストなどがある

    ・手根管症候群の画像所見には次のようなものがある

    1. 正中神経近位部の腫大や遠位部の扁平化、T2WIでの高信号
    2. 屈筋支帯の肥厚
    3. 屈筋腱の深層にある脂肪層の消失
    4. 屈筋腱の腱鞘
    5. 深部滑液包炎
    6. 母指球筋に脱神経

    ・だだし、これらは健常者にも認める事があるので過剰診断には注意する

    骨軟部疾患の画像診断 第2版 より引用改変

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