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【臨床症状】70代 GFで壁外圧排所見 腹痛あり

【問題】画像所見と診断名は?

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    • SMAの尾側にある腸間膜脂肪の濃度上昇を認める
    • 非特異的所見だが、腹痛を伴っている事から脂肪組織炎の可能性を否定できない
    • 胃体部に壁肥厚が疑われるが、明らかな壁外腫瘍は認めない
    • 指摘できるリンパ節腫大はなし
    • 上記より、腹痛の原因として腸間膜脂肪織炎が疑われる
    • 他の所見として、肝臓S3に肝血管腫疑い、右腎複雑性嚢胞疑い、左腎嚢胞、左腎結石あり(ただし水腎症にはなっていない)

    【腸間膜脂肪織炎】

    ・原因不明の腸間膜の原発性炎症

    ・病理学的に次の3つに分類され、これらが混在する事が多い

    1. 初期(変性)段階の mesenteric lipodystrophy
    2. 炎症段階の mesenteric panniculitis(腸間膜脂肪織炎)
    3. 線維化段階の retractile mesenteritis(退縮性腸間膜炎)

    ・好発年齢は40代で、男女比は3:1で男性に多い

    ・好発部位は小腸間膜やS状結腸間膜で、石灰化を伴う事もある

    ・IgG4との関連があるとも言われている

    ・一過性の経過をたどる事も多く、自然治癒する事も多い

    ・腸間膜脂肪織の濃度上昇は非特異的所見だが、リンパ節腫大も伴う場合は悪性リンパ腫を鑑別に挙げる必要がある

    参考書籍:ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版
         わかる!役立つ!消化管の画像診断

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