救急32

【臨床症状】70代 口腔癌術後

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 両側下葉の気管支壁の肥厚、両側下葉の区域性の浸潤影、淡い小葉中心性陰影を多数認める
    • また浸潤影を頭側に追っていくと、肺野条件にて両側下葉の気管支内にエアーを認めず異物の存在が示唆される
    • 上記に加え、右肺に少量の胸水を認める
    • 口腔癌術後の既往歴からも、まずはに誤嚥性肺炎が疑われる
    • 他に、冠動脈石灰化、心拡大あり

    【誤嚥性肺炎】

    ・誤嚥性肺炎は嚥下障害によって発症した肺疾患と定義されている

    ・口腔内分泌物の吸引や胃の内容物を気道内に誤嚥する事で、肺炎を生じている状態

    ・誤嚥物の性状や量、分布などにより次のように分類されている

    1. 誤嚥性肺炎
    2. 人口呼吸器関連肺炎:挿管や人工呼吸器開始後48時間以内に発症した肺炎
    3. Mendelson症候群:胃の内容物を多量に吸引して起こる重篤な合併症
    4. びまん性嚥下性細気管支炎

    ・起炎病原体は肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、腸内細菌などが多い

    ・誤嚥を来しやすい病態として、神経疾患、寝たきり、意識レベルの低下、咽頭機能の低下などがある

    ・そのため、病院や介護施設内で発症する事も多く、再発も多く見られる

    ・治療法は誤嚥物質の除去や抗菌薬の投与など

    ・画像上は、気管肺炎のパターンで肺の荷重部位であるS2、S6、S10に多く、両側性、または右側優位

    ・背側優位に粒状影、浸潤影を認めるが、この背側優位に所見を認めるかどうかが画像上での他の気管支肺炎疾患との鑑別ポイントとなる

    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断

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