整形40

【臨床症状】70代 庭作業後からの疼痛

【問題】画像所見と診断名は?

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※ T2*、プロトン強調、脂肪抑制画像の順に表示

➡ 横断像
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※ 脂肪抑制、T2*の順に表示

    ▶答えはこちら
    • 指屈筋の総滑液鞘に少量の液体を認める
    • 前腕遠位部では、同滑液鞘と橈骨・尺骨間に2cm大の嚢胞を2つ認める
    • 上記より腱鞘炎・滑液包炎疑い
    • 他、前腕尺側の皮下にある浮腫は炎症疑い、橈尺関節と月状骨に浮腫性変化あり、骨挫傷疑い
    • 手根中央関節は強く尺屈しており、かつ手根骨遠位列の尺側部が手背側に偏位し脱臼の状態と考えられる

    【腱鞘炎】

    ・腱鞘炎とは腱を包む滑膜組織である腱鞘に炎症が生じた状態

    ・慢性的な機械的刺激の他に関節リウマチなどの自己免疫による炎症性関節炎、細菌やウィスル感染によるものなどがあり、原因によって次のように分類されている

    1. びまん性浸潤性腱鞘滑膜炎(自己免疫疾患)
    2. 腱鞘滑膜炎(アミロイドや石灰沈着)
    3. 化膿性腱鞘滑膜炎(細菌、ウィルス感染)
    4. 狭窄性腱鞘炎(腱や腱鞘の狭窄による)

    ・画像所見では、腱鞘の肥厚や腱鞘内の液体貯留のためT1WIで低信号、T2WIで高信号の病変が腱に沿って認められる

    ・慢性の腱鞘炎では線維化を反映してT2WIで低信号を示し予後不良の所見とされている

    骨軟部疾患の画像診断 第2版 より引用改変

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