整形6

【臨床症状】20代 腰痛精査

【問題】画像所見と診断名は?

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※T2WI、T1WI、脂肪抑制の矢状断、T2WIの横断像の順に表示

    ▶答えはこちら
    • S2に嚢胞性病変を認め、T2WI、脂肪抑制で高信号、T1WIで低信号より仙骨嚢腫が疑われる
    • T2WIの横断像にて嚢胞内部に神経根と思われる低信号が確認できる
    • 今回の病変はタイプ2に相当すると考えられる
    • 他に特記する所見なし

    【仙骨嚢腫】

    ・仙骨嚢腫は神経根分岐部で嚢胞形成している状態の事を指す

    ・仙骨嚢腫の多くは無症状で偶発的に発見される事が多く、また臨床的に問題となる事も少ない

    ・サイズが大きいと座骨神経痛、腰痛、膀胱直腸障害などが起きる事もある

    ・中年女性に多く、S2、S3神経根に好発する

    ・脊髄領域の髄膜嚢胞はNaborsらによって以下の3タイプに分類されている

    • タイプ1:神経根を内部に含まない硬膜外嚢胞
    • タイプ2:神経根を内部に含む硬膜外嚢胞
    • タイプ3:硬膜内嚢胞
    参考書籍:骨軟部疾患の画像診断 第2版

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