整形13

【臨床症状】10代 慢性的な膝痛

【問題】画像所見と診断名は?

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※単純Xp、MRI(T2*、プロトン、脂肪抑制)の順に表示

    ▶答えはこちら
    • 各種シーケンスで膝蓋靭帯遠位部に脛骨から遊離した骨片を認める(黄色矢印)
    • 脂肪抑制画像で浮腫性変化を認めないことから、慢性期のオスグッド・シュラッター病と考えられる
    • また膝蓋骨下極に骨髄浮腫を認め、膝蓋靭帯や周囲脂肪組織も浮腫性変化を認める事からSinding-Larsen-Johansson病も疑われる(オレンジ矢印)
    • 他、特に所見はなし
    • Osgood-Schlatter病(慢性期)、Sinding-Larsen-Johansson病疑いとなる
    左からT2*、プロトン強調、脂肪抑制画像

    オスグッド・シュラッター(Osgood-Schalatter)病

    ・脛骨結節部の痛みや骨の隆起が特徴

    ・12歳前後のスポーツをやっている男児に好発

    ・急激な骨成長に対して軟部組織の成長が追い付かない事による大腿四頭筋の伸張性が低下する事、スポーツによる膝蓋腱の繰り返しの牽引などが原因と考えられている

    シンディング・ラーセン・ヨハンソン(Sinding-Larsen-Johansson)病

    ・10~14歳の男児に多い

    ・大腿四頭筋の伸張性低下や、繰り返す膝蓋腱の引率などにより、膝蓋骨下極に炎症が起きた状態

    ・膝蓋骨下極の疼痛(圧痛)や、運動時の痛みなど

    ・オスグッド・シュラッター病との違いは痛みの部位

    ・治療法は保存的療法がメイン

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