救急3

【臨床症状】60代 腹痛 嘔吐 WBC:6300

【問題】画像所見と診断名は?

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➡ 冠状断

0183
 

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    • 冠状断にて脾彎曲部において、いわゆるTarget signを認める
    • また横断像にて口側の腸管の引き込みも認める
    • その盲端には脂肪濃度と同等の腫瘤を認める
    • これによる腸閉塞は認めないが、横行~下行結腸移行部の脂肪種による腸重積と診断された
    • ほか、肝臓に多数の嚢胞と、S5/8には血管腫を疑う病変あり
    ※ 単純の冠状断は非提示

    【腸重積】

    ・腸重積とは口側の腸管が肛門側の腸管に入り込んだ状態の事

    ・腸管の嵌入によって血流が圧迫され虚血による絞扼性腸閉塞、腸管壊死にまで至る事もある

    ・腸間膜と共に入り込んだ腸管を嵌入部、肛門側の腸管を嵌入鞘と呼ぶ

    小児(特に1歳未満の乳児)に圧倒的に多く95%、成人発症は5%程度

    ・成人発症の場合は、腫瘍性病変によるものが多い(省庁では脂肪種が最多、結腸では悪性腫瘍も多い)

    ・原因による分類は以下の通りがあり、小児の場合は特発性が最多

    • 良性
    • 悪性
    • 特発性

    ・臨床症状は、腹痛、嘔吐など

    ・進行すると血便を来すこともある

    ・部位によって3つに分類される

    1. 小腸小腸型
    2. 回腸結腸型
    3. 結腸結腸型

    ・超音波やCTの画像所見は、短軸面でのtarget sign(的状像)、長軸面ではpseudo-kidney sign(腎臓に類似した像)、sausage sign(腸管と腸間膜が並行に認められる)などがある

    参考書籍:すぐ役立つ救急のCT・MRI 改定第2版

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