悪性腫瘍7

【臨床症状】70代 検診精査 CA19-9:207 CEA:12 シフラ:26 ProGRP:36.1

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 右下葉に6.5*5.5cmの腫瘤性病変を認め、造影の増強効果と一部空洞も認める
    • また右肺門、気管分岐下のリンパ節腫大も認め、リンパ節転移が疑い
    • 他に右S10にも8mm大の病変を認め肺内転移も疑われる
    • 上葉には気腫性変化も認め喫煙との関連の可能性あり
    • 生検により扁平上皮癌(SCC)検出
    • 他、肝に複数の腫瘤性病変と腹部リンパ節腫大を認め、いずれも転移と考えられた
    • その後、FDG-PETを実施し、原発巣への集積と、縦隔リンパ節、鎖骨上窩、腹部リンパ節への集積、肝転移を認めた

    【肺扁平上皮癌】

    ・扁平上皮癌(squamous cell carcinoma:SCC)はその名の通り、扁平上皮から発生する癌

    ・組織学的には、角化あるいは細胞間橋を伴う悪性上皮腫瘍、もしくは未分化だが扁平上皮癌マーカーに陽性を示す非小細胞癌のこと

    ・喫煙との関連が高く、高齢の男性に多い(非喫煙者に発生する事は稀)

    ・肺門部などの中枢側に発生する事が多かったが、末梢にも増えてきている(1/3程度)

    ・抹消型扁平上皮癌は、肺気腫やブラなどの既存病変がある肺実質に発生する場合が多い

    ・画像所見は次のようなものがある

    1. CTで充実性の結節(腫瘤)影
    2. 圧排性に進展するときは分葉状だが、中心部に瘢痕を伴う場合は胸膜嵌入像やスピキュラ、周囲組織の収束性変化を認めることもある
    3. 栄養血管に浸潤しやすい事から、腫瘍内に壊死を形成しやすく、気管支と交通すると空洞化を認める

    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断

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