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【臨床症状】50代 水腎症精査

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 右副腎に嚢胞成分を含む結節を認め、wash outしているように見え、皮質腺腫が最も疑われる
    • また右腎動脈瘤も認める(18mmm)
    • 右腎に傍腎盂嚢胞、両腎に嚢胞(Bosniak 1相当)が複数認める
    • また右腎に結石も認めるが、尿路結石は認めず水腎症の所見もない
    • 水腎症疑いは傍腎盂嚢胞を見ていたものと考えられる
    • 他、肝嚢胞あり

    【副腎腺腫】

    ・画像診断で偶然発見される事が多く、偶発腫(incidentaloma)とも呼ばれる

    ・担癌患者では転移の除外が必要だが、副腎腺腫と診断されれば特に加療の必要はない事が多い

    ・多くは細胞内脂肪を含み、MRI検査(in-phase/opposed-phase)でchemical shiftによる信号低下が特徴的な所見

    ・稀に出血、壊死、石灰化を認める事もある

    ・CTでは以下の所見があれば副腎腺腫と診断が可能と言われている

    1. 単純CTでCT値が10HU以下
    2. 10HU以上の場合は、10分後に撮影し25HU以下、または造影剤のWash out(50%以上)を認める場合
    3. 上記以外の場合は30~60分後の撮影で40HU以下の場合
    参考書籍:ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版

    【腎動脈瘤】

    ・動脈硬化による血圧上昇、特発性、血管炎、細菌性、外傷性、腫瘍性などが原因で発生する

    ・基本的に自覚症状はない事が多い

    ・破裂は稀だが、径が2cm以上の場合や妊娠中の場合は破裂の頻度(可能性)が高いと言われている

    ・結節性多発血管炎(polyarteritis nodosa)では微小動脈瘤(microaneurysm)が多発する

    ・腎血管筋脂肪種(AML)でも動脈瘤が見られる事がある

    ・サイズが小さく無症状であれば経過観察だが、破裂の可能性が高い場合はTAE(腎動脈塞栓術:transcatheter arterial embolization)を実施する事もある

    参考書籍:ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版

    【傍腎盂嚢胞】

    ・傍腎盂嚢胞(perapelvic cyst)は腎盂周囲か腎洞に存在する嚢胞で、しばしば水腎症との鑑別が問題になる

    ・CT造影での排泄相で、嚢胞内に造影剤の流入を認めなければ傍腎盂嚢胞と診断できる

    ・また腎杯までの拡張の有無も鑑別には有効

    ・しばしば両側性に発生し、多発する事もある

    ・基本的に無症状

    参考書籍:知っておきたい泌尿器のCT・MRI 改定第2版

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