common disease18

【臨床症状】70代 腹部膨満感精査

【問題】画像所見と診断名は?

CT_20240817103737_Image090
 

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    • 肝S3に単純で円形で約2cm程度の低吸収域を認める
    • 造影画像では動脈相、平衡相共に濃染は認めず、肝嚢胞と診断できる
    • また動脈相で脾動脈に1cm程度の動脈瘤を認める
    • その他、胃含め腹部膨満感の原因となるような所見はなし

    【肝嚢胞】

    ・(孤立性)肝嚢胞は、胆道系との交通を持たない先天性の良性腫瘍で、胆管上皮の残存により生じる

    ・真正嚢胞で、内容物は漿液から成る

    ・壁の石灰化は稀

    ・USでは辺縁平滑な無エコー域として描出される

    ・CTでは水分と同程度の濃度を持つ均一な腫瘤影として描出され、造影効果は認めない

    MRIではT2WIで高信号、T1WIで低信号で、通常造影効果は認めない

    ・また稀に嚢胞内に出血を伴う場合はT1WIで高信号、T2WIで液面形成(複雑嚢胞:complicated cyst)を認める事もある

    ・嚢胞周囲に感染を伴うと、嚢胞壁が肥厚し造影効果を認める事もある

    ・嚢胞内に充実成分を認める場合は、肝粘液性嚢胞腫瘍や転移を考える

    ・他j発する場合はADPKD(常染色体優性多嚢胞腎)の可能性も考慮する

    参考書籍:肝胆膵の画像診断 -CT・MRIを中心に-

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