common disease21

【臨床症状】60代 USで胆石疑い

【問題】画像所見と診断名は?

MR_20240817105939_Image001
 
➡ 冠状断、MRCP
MR_20240817105939_Image166
 

    ▶答えはこちら
    • MRCP画像にて2本の膵管(主膵管と副膵管)を認め膵管非癒合を疑う所見あり
    • 主膵管は背側膵管から小乳頭に開口しているのが確認できる
    • MRCPでは確認できないが、造影後画像にて一部主膵管と腹側膵管の交通を疑う細い膵管のようなものが確認でき、不完全型癒合不全と考えられる
    • これによる膵管拡張や慢性膵炎などの所見は認めない
    • 腹側膵管は膵臓内で総胆管と合流しているようにも見え、明らかな共通管は確認できないが膵管胆管合流異常の否定も必要
    造影冠状断画像(非提示)
    • また、胆嚢内に結石を疑うような所見もなし
    • その他の所見は、両腎の小嚢胞のみ

    【膵管癒合不全】

    ・背側膵管(副膵管:Santrini管)と腹側膵管(主膵管:Wirsung管)に癒合を認めない発生異常で3~10%程度に見られる

    ・背側膵からの膵液が細く狭い背側膵管に流入するため膵液がうっ滞し、これによる慢性膵炎が見られる事がある

    ・アルコールと関連のない原因不明の膵炎症状の場合は本症例を鑑別にあげる

    ・背側膵管と腹側膵管の間に全く交通を認めないものを完全型癒合不全、細い交通枝を認めるものを不完全型癒合不全としている

    ・診断にはMRCPが有用

    参考書籍:肝胆膵の画像診断 -CT・MRIを中心に-

    【膵管胆管合流異常】

    ・通常は主膵管と総胆管が十二指腸壁(Vater乳頭部)で合流し、Oddi括約筋によって逆流しないように調整されているが、十二指腸壁外で合流する先天異常を膵管胆管合流異常と呼ぶ

    ・Oddi括約筋が作用しないので、膵液と胆汁の相互混入が起こる

    ・膵管内圧が胆管内圧よりも高いので、膵液が胆管内に逆流する事が多い

    ・これにより胆管癌や胆嚢癌の原因の一つになる

    ・膵管胆管合流異常では胆道癌の発生率が通常よりも高く、若年者に多い傾向がある

    ・胆管が膵管に直角に分枝する胆管型、膵管が胆管に鋭角に合流する膵管型、および複雑型に分類される

    ・診断にはMRCPが有用

    参考書籍:肝胆膵の画像診断 -CT・MRIを中心に-

    PickUp

    1

    もくじ1 日本とアメリカの放射線科医数2 日本と世界の検査機器保持数3 読影医不足問題4 放射線技師 ...

    2

    もくじ1 基本的な読影の流れ2 頭部読影の流れ3 胸部読影の流れ4 腹部読影の流れ5 自分なりの読影 ...

    3

    精神と時と読影の部屋 ここに迷い込んだからには、読影が出来るようになってから帰ってもらうで! まずは ...