【臨床症状】40代 スクリーニング
【問題】画像所見と診断名は?
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- 舌下間隙に嚢胞性病変を認める
- 部位からがま腫を第一に疑う
【がま腫】
・がま腫とは舌下腺から直接分泌物が漏出する事などで生じる、舌下間隙由来の粘液貯留嚢胞
・舌下腺は粘液腺と漿液腺の混合腺であり、内容物は透明粘液性
・嚢胞形成の原因としては、炎症性や外傷性、医原性などがある
・通常は無症状で、時に腫瘤による異物感を感じる事がある
・進展範囲や形式から次のように分類される
- 舌下型単純性がま腫
- 顎下型潜入性がま腫
- 混合型
・画像上は境界明瞭で、辺縁平滑な嚢胞として確認できる
・MRIではT2WIにて高信号、T1WIにて低信号、造影効果は認めない
・舌下型単純性がま腫は舌下間隙に病変を認め、顎下型潜入性がま腫は、顎下間隙を中心に病変を認める
・T2WIで舌下間隙との連続性(tail sign)や、顎舌骨筋の欠損での舌下間隙との連続性が特徴的な所見
・基本は経過観察で問題ない
参考書籍:頭頸部の画像診断 改定第2版