もくじ
【概要】
- 著者:養老 孟司
- 発売日:2014年6月13日
- ページ数:224ページ
本の目次
第1章 「自分」は矢印に過ぎない第2章 本当の自分は最後に残る
第3章 私の体は私だけのものではない
第4章 エネルギー問題は自分自身の問題
第5章 日本のシステムは生きている
第6章 絆には良し悪しがある
第7章 政治は現実を動かさない
第8章 「自分」以外の存在を意識する
第9章 あふれる情報に左右されないために
第10章 自信は「自分」で育てるもの
【結論(1番の訴求ポイント)】
自分探しなんて無駄、それよりも自信をつけろ
自分とは何か。
個性? 価値観? 性格?
どれも正解でどれも不正解のような気がする。
今、この問いに明確に答えられる人はいるだろうか。
本書はこの自分について、そして自分に対するアンサーが書かれている。
【ポイント】
個性とは?
個性は誰しも持っている。
人間はだれ一人として同じ人間はいないからだ。
ただこの個性が強すぎると実生活では不都合が生じる事が多い。
実生活で重要なのは、個性(人とは違う部分)よりは、むしろ人と同じ部分がどれだけあるかの方が大きい。
つまり個性が求められている一方で、それを抑える事も必要なのだ。
なぜこのような矛盾が起きているのだろうか。
元々、日本では個性はそれほど重要では無かった。
むしろ自分が属する共同体のためという考えが主流だった。
戦国時代の主君制度もそうだし、直近で言えば戦時中もそうだった。
個性というのは2の次で国のために、時には自分の命まで賭けるのが普通だった。
こんな時代が数百年続いてきた。
それが戦争で負けて、欧米の考えが入ってきた事で変化し始めた。
欧米は多人種である事が多い。
そのため個性が無いと存在していないと見なされる。
この考えがベースにあり、文化として残っている。
元々文化が違うところで、違う考え方が急に入ってきた。
急に自分が求められ始めた。
つまり個性がフォーカスされたのは、ここ数十年の事なのだ。
なので戸惑っている。
個性とは何のか?
この答えを見つけるために右往左往しているのが、今の日本なのだろう。
個性なんてものは、ミクロ的にはここ最近出てきたものなのである。
自分とは
では自分とは何なのだろうか。
本書の中で自分とは、立ち位置と方向性の事だと書いてある。
地図アプリで例えてみるといいかもしれない。
目的地を入力すると、現在地と進むべき方角が表示される。
つまり自分は今、どこにいてどの方向に進むのか。
これが自分だというのだ。
分かりやすいようで分かりずらいかもしれないが・・・
そもそも自分なんてものは他人から見れば、いくつもの見方がある。
ある人は自分の事を親切な人だと思っているかもしれない。
でも違う人は、感じの悪い人だと思っているかもしれない。
100人いれば100通りの見方がある。100通りの自分がいる訳だ。
つまり自分なんてあって無いようなものなのだ。
自分の壁を作ってしまう人は、自分で勝手に作ってしまっている。
他人からするとどうでもいい事なのに。
一度、自分が他人をどう見ているかを考えてみると良い。
それほど意識していないのが分かるだろう。
勝手に思い込んで、勝手に壁を作ってしまっている。
これではあまりにも勿体ない。
自信をつける
それよりも本書では自信をつけるように言っている。
自信とは、分からない事にチャレンジし続ける事で芽生えてくる。
迷って、失敗して、再チャレンジを繰り返す。
そうやって自分が育てた感覚を自信というと書いてある。
ちなみに、この一連の流れが自分の壁を破る事でもある。
自分の壁を破って自信をつけよう。
【まとめ】
自分の壁
個性が無い人はいない。
でも自信が無い人は多くいる。
自信が無い人は、単に自分の壁を破れていないだけなのだ。
そしてその壁は勇気さえあれば、いくらでも破れる。
そんな上司がいたら最高だろう。
若い人にこの自信をつけさせてやれる人が、今の時代で必要とされているのではないだろうか。