もくじ
【概要】
- 著者:ふろむだ
- 発売日:2018年8月9日
- ページ数:365ページ
本の目次
はじめに・おいしいのは「正しいとしか思えない間違ってること」
・自分はハロー効果に騙されないと思っている人が騙される理由
・学生と社会人では人生ゲームのルールが根本的に異なる
・誰も卑怯と気づかない卑怯なやり方が最強の勝ちパターン
・運ゲーで運を運用して勝つ方法
・優秀な人間が運に左右されずに成功する理由
・食欲でも睡眠欲でもない、性欲よりもはるかに切実な欲望
・なんでも悪く解釈される人とよく解釈される人の違い
・ダメな奴はなにをやってもダメという呪いの正体
・自分の意思で選択しているとしか思えない
・成果主義という名のインチキゲームの裏をかいて勝つ方法
・幸運を引き当てる確率を飛躍的に高くする方法
・思考の死角に棲む悪魔の奴隷から主人になる
・美しき敗者と醜悪な勝者、どちらになるべきか?
・有能な人と無能な人を即座に見分けられるのはなぜか?
・自分は公平だと思っているえこひいき上司の脳内
・欺瞞が錯覚を第繁殖させる
・思考の錯覚のまとめ
・錯覚資産を雪だるま式に増やしていく方法
おわりに
【結論(1番の訴求ポイント)】
盛ったもん勝ち!
人生は勘違いさせる力があれば何とかなる。
自分を優秀だと勘違いさせて、出世街道に乗っていくヤツもいる。一方でバカ正直に愚直に努力をしている人もいる。
愚直な努力がダメと言っている訳ではない。誰にも言わず、いずれ誰かが気づいてくれる的な考えが勿体ないのだ。
せっかく努力しているなら全面に押し出そう。そして上司を勘違いさせよう。
それが後々効いてくる。
本書では、「勘違いさせる力=錯覚資産」としている。
錯覚資産とは、その名の通り他人が勘違いして本来の実力よりも上に見積もってしまう事である。
具体的には次のようなものがある。
学歴、肩書き、外見など。心理学の世界ではハロー効果なんて言われてたりする。
なぜこれらを味方に付けると良いか?
それは、人生とはある意味、盛ったもん勝ちの面があるからだ。
【ポイント】
錯覚資産とは?
錯覚資産を持つには、錯覚資産を知る事が必要だ。
一つ例を出そう。
人の記憶力は曖昧である。言い換えると自分の都合の良いように過去や出来事を書き換えている事がある。
これは人が一貫性を求めたがる事に原因があるのだが、なぜかと言うと、人は一貫性が無いと不安になるのだ。
目の前に隙あらば老人を騙すような悪人がいたとしよう。ふとした場面で、この悪人が子供をかわいがっている場面を見ると、頭の中で混乱してしまう。
多くの人は子供を可愛がる人はいい人という認識がある。なので一貫性が取れない。
その時、脳は勝手に理由を作って納得しようとする。
あぁ、もしかしたら生活に困っているなどの理由があって悪い事をしてしまったんだな、というふうに。本当は単にお金が欲しいだけだったのかもしれないのに。
しかもこれは無意識下で行われる事が多いので、本人が意識しないと気が付かないケースが多いらしい。
これが錯覚資産だ。
有名大学出身という事で、仕事でミスをおかしても「たまたまだろう」で片付けられる。
これも錯覚資産だ。
医者の言う事なら間違いないと思われるのも錯覚資産だ。
このように身の回りには、錯覚資産となるものが多くある。
老人ケースは良い印象に変わってしまった例だが、当然逆のパターンもある。本当は良い人なのに悪い印象を持たれてしまうケースだ。
いい人なのに見た目が恐かったりするケースなどだ。
本当は良い人なのに、何度となく警察に職質され、うんざりするかもしれない。
これは錯覚資産がマイナスに働いてしまうケースだ。
錯覚資産がなぜ重要か?
錯覚資産がなぜ重要なのだろうか?
それは自分の実力以上の仕事や依頼が来るからだ。
人が大きく成長する時には次の2つが必要と考えられている。
- 適度なストレッチ目標
- 適度な失敗経験
ドラクエなどのRPGが一番分かりやすいが、最初の町を出た時には必ず弱いモンスターが出てくる。最初からキラーマシンなど出てきはしない。でもスライムなら倒せる。
調子に乗ると、時には失敗(死んだり)するが、そのような経験を何度も経て、チャレンジをしていきレベルを上げる。そうする事で成長していく。
これは現実社会でも同様なのだが、そもそも成長軌道に乗せてもらえない人がいる。ドラクエでいうと町の外に出してもらえない人だ。
町の外に出てモンスターを退治しないとレベルが上がらない。上がらないどころか、ずっとそのまま(モブキャラのまま)なのだ。
錯覚資産は、言わば町の外に出るためのアイテムなのである。
確かに一部のエリートは、何もしなくても町の外に出る事が出来るかもしれない。ただ彼ら彼女らも、もしかしたら有名大卒という錯覚資産を使っているのかもしれないのである。
勘違いでも何でもいいからスタートラインに立つ。
若ければ、実力なんて後から付ければいい。
Xか何かで見たある投稿があった。それは、
入社半年で誰よりも努力して大きな結果を出す。その為には深夜残業も厭わない。
これを成功させると、向こう2年間は多少結果が出なくても文句が言われない。
という内容だった。ちなみに、その2年間にステップアップの転職活動をして自分のステージを上げていく。といった内容だったと記憶している。(多少違うかもしれないが)
これは最初に出来るヤツという錯覚資産を作ったために出来るのである。
錯覚資産を持つと
実際に錯覚資産を持つと、自分の実力よりも少し(時にはかなり)上の仕事が依頼される事が多々ある。(相手が自分の実力を勘違いしているので当たり前と言えば当たり前だが)
ここで逃げずに立ち向かい、時には失敗しながらトライしてく事で、実力が上がっていく。
若いうちは、例え失敗しても一度くらいの失敗で干される事はそうそうない。むしろその失敗から多くの学びを得られれば、すぐに再チャレンジの機会が来るだろう。
これを繰り返えす事で、相対的に実力も伸びていく。
一方で、実力通りの認識の人には相応の仕事しか降ってこない。
仕事を与える側になると分かるが、一番避けたいのが大きな失敗だ。会社にとって損害が出るばかりか、自身の管理能力不足という事にもなりかねない。
逆に言うと、小さな失敗(上司でフォローできるレベル)であれば、経験を積ませるという意味で任せる事も多い。
このような背景から、自分の能力(上司が認識している実力)と同等か、より少し上の業務が降ってくる。
ここで錯覚資産が効いてくるのだ。
人が成長するには、適度なストレッチ目標と、適度な失敗が必要と書いた。錯覚資産を持つことで、この2つが同時に得られるのだ。
そもそも人生が成功するかどうかは運による要素が多い。
運である以上、確率を上げるのが一番の方法だ。確率を上げるにはトライ回数を増やすしかない。
錯覚資産は、そのトライ回数を稼ぐためのツールだ。
もちろん錯覚資産を持っていなくても同様の事は起きるが、錯覚資産を持っている方が可能性は大きくなる。
錯覚資産を増やしていこう。
錯覚資産を増やすには?
じゃあ、どうすれば錯覚資産が増えるのか。
個別具体的な方法はいくつかあるが、面倒ならこれだけ覚えて実践してみると良い。
「いかに自分を盛れるか?」
とりあえず盛ってみる。これは仕事でも恋愛でも役に立つんじゃないかと思っている。
例えば、ホストやキャバクラのキャストは、まず相手の選択肢に残らないと次が無い。
だから盛る。盛って相手の選択肢に残るようにする。辻褄は後で合わせる。等身大の自分で勝負するのは、ある程度実力がついてからでいい。
まずは選択肢に残ること。ここが出来ないと次がない。
その為には何をすればいいか。
彼ら、彼女らはその点について多く考えていて、学ぶべき点は多いと思う。
夜の世界に馴染みが無い人は、アイドルをイメージしてみるのもいいだろう。
彼ら彼女らも錯覚資産を利用している面はあると思う。
【まとめ】
錯覚資産を味方につけよう
上司から降ってくる業務は実力を鑑みられている。
良く言えば、失敗しない程度の難易度のものが多い。
ただし失敗しない代わりに、成長も少ない。
自分を盛って、実力以上の仕事をやってみよう。
必死で取り組んで失敗しながらやり遂げた時に人は最も成長するのだから。