一流の人なら身につけているメンタルの磨き方

【概要】

  • 著者:久世 浩司
  • 発売日:2016年9月
  • ページ数:223ページ

本の目次

第1章 レジリエンスは現代社会に必要な能力
第2章 人間関係のストレスを乗り越え一皮むける
第3章 実践現場の失敗を成長するチャンスに変える
第4章 ピンチのときに使える「クイック・レジリエンス」
第5章 「レジリエンスの筋肉」を鍛える仕事と生活の習慣
第6章 働きがいのある仕事につくり変える「ジョブ・クラフティング」

【結論(1番の訴求ポイント)】

レジリエンスを鍛えようぜ!

本書の内容を簡単にまとめると、メンタルを磨くにはレジリエンスを鍛えろという事になる。

ではレジリエンスとは何か?

聞きなれない言葉なので全くイメージできない人も多いだろう。

レジリエンスの定義には複数あって、主なものでは、「重篤なストレス状況下で一時的には落ち込みながらも、そこから立ち直っていく過程や結果であり、適応的な機能を維持しようとする深刻な状況に対する個人の抵抗力」と記載されていたりする。

その他にもいくつか定義があるが、総じて言っている事は、「逆境を糧にして立ち直る(回復)する力」という事と解釈できると思う。

また、混同しやすいものとしてグリット(GRIT)があるが、これらの違いを簡単に言うと、

  • グリットは長期目標に向かって「やり抜く粘り強さ」(情熱×根性)
  • レジリエンスは逆境から「立ち直る力」(回復力・柔軟性)

となる。

レジリエンスを鍛えて折れにくい心を作りましょうという事だ。

ちなみにレジリエンスが高くなると、トラブルが起きても、それに適応し、そこから回復し、更に成長の糧とする事ができるようになる。

ただ言うのは簡単だが実際は難しい。

本書の内容を実践する事で、1人でもレジリエンスを高くする事が出来ればいいのではないかと思う。

【ポイント】

レジリエンスマッスル

レジリエンスは先天性のものなのか?才能のように生まれつき決まっているものなのか?

答えは「No」だ。

レジリエンスは、筋トレのように後天的に鍛えられる能力らしい。著者はこれをレジリエンスマッスルと呼んでいた。

なお、レジリエンスマッスルを鍛えるには4つの方法がある。

  • 自己効感力を身に付ける
  • 強みをフル活用する
  • 社会的支援を受ける
  • ポジティブ感情を豊かにする事

自己効感力とは、自分ならできるという考えで、これは成功体験を積んだ時に高くなる。他には他人からの励まし、自分と似た境遇の人の成功体験なども自己効感力が上がる要因らしい。

つまり自分なら出来ると思える事がレジリエンスを鍛える事にも繋がるのだ。

そういった意味では、ポジティブな環境にいる事が必要条件なのかもしれない。

レジリエンスが高い人の特徴

ちなみにレジリエンスが高い人の特徴があり、次の3つが当てはまるらしい。

1、現実を直視している
2、物事を柔軟に捉えている
3、合理的な思考の持ち主である

上記に共通するのは感情による判断を排除しているという事だ。ちなみにストレスは感情によって引き起こされる事が多いので、これは理にかなっていると考えられる。要はレジリエンスが高い人はリアリストなのだ。

人間関係の拗れはストレスの代表的な原因の一つだが、このストレスが発生する時は、自分が他人に対して何かを期待し、期待通りにいかなかった時だ。

友達ならこれくらいはやってくれるよね、上司なら当たり前でしょ、〇〇ならやるべき、常識でしょ。というような自分のフィルターだけから生まれる期待値、つまり「べき理論」が根っこにある。

期待値に沿わない結果が出ても、軌道修正をかけられれば問題ないが、それが出来ない人が一定数いる。つまり相手への期待値コントロールが出来ていないだが、本人はこれが分からない。

この人達は感情で物事を判断する事も多いので、自分の考えを変える事は難しい。結果、期待値のギャップがそのままストレスとなってしまう。

このようにして期待が裏切られ、それを改善出来ない時に大きなストレスが発生する。しかも、このストレスは外部要因が多く関係しているので、自分だけでは対処できない事が多い。なのですぐには改善が難しいのだが、本人はそれに固執し、更にストレスが溜まっていく。

レジリエンスが高い人は、現実を直視して自分が出来る事でストレスを減らそうとする。他人は簡単に変わらない事を知っていて、ならば離れるか妥協点を見つけるかと考える。

妥協点はどこならOKなのかを自分の中で考える。それを提案してダメなら対策を考える。このように相手への期待値をコントロールしている。

なのでストレスが少ない。感情による判断を入れていない。ストレスが少ないので回復する時も早い。

無力感はレジリエンスにとって大敵

ではレジリエンスが低くなると何が起きるのか?

レジリエンスが低くなるという事は回復力が落ちているとも言える。この状態でストレスに直面すると、「どうせ無理」という感情が出てくる。これは別名、無力感とも言われている。他には自己否定の傾向も強くなる。

無力感と自己否定が起きるとどうなるか?

学習性無力感に移行する。

学習性無力感とは、何をするにしても「やっても無駄、どうせダメに決まっている」という思考になり、行動そのものを起こさなくなる事を言う。

特に無力感が慢性化する場合は要注意だ。慢性化してしまうと学習性無力感に移行しやすくなる。以下のようなステップだ。

1、不快な体験が起きる
2、状況のコントロールが難しい
3、悲観的な考えが継続する
4、将来的にもコントロールが難しい事を認識
5、学習性無力感に移行する

これを防ぐには初期の段階で対応する事が重要である。不快な体験には主に仕事での失敗なんかがある。一言で失敗と言っても、色々なパターンがある。このパターン別で取るべき対処方が変わってくる。

失敗を原因別に分類すると3つのカテゴリーがある。

・予防できる失敗(個人のケアレスミスなどによるもの)
・避けられない失敗(運用上の欠陥があった場合など)
・知的な失敗(将来への経験になるもの)

上記のうちどれなのかを明確にし問題の原因を追究する。特に避けられない失敗や知的な失敗は、罰の対象にしてはならない。むしろ知的な失敗の場合は賞賛するくらいで丁度いい。個人を否定しない事が重要である。

それでも無力感を学習しそうになった時は、自分1人で問題を抱え込まないようにする。

まずは、いったん立ち止まってみる、落ち着いてみる。感情抜きで物事を見てみる。以外と大した事じゃないかもしれない。

何か小さな事は出来ないか考えてみる。それで自己肯定感がアップするかもしれない。

楽しかった事を思い出してみる。テンションが上がるかもしれない。

これを実行してみるだけで、違う景色が見えたりするので、手遅れになる前に是非試してみてもらいたい。

【まとめ】

まずは小さな成功体験から

固定観念を無くしたリアリスト。

これがレジリエンスが高い人だ。そしてレジリエンスを高めるためには、成功体験を積むのが良い。

成功体験を積んでいけば、自己効感力が高まる。

自己効感力が高まれば、レジリエンスが高まる。

レジリエンスが高まれば、逆境を糧にできる。

そうなるとメンタルが磨かれる。

いきなり大きな成功体験を積もうとすると失敗するので、まずは小さなことからでいい。

ルーチン業務にかかっている時間を10%短くしてみる、簡単な資格を取ってみる、1週間でも30分早起きして読書してみる。

これはドラクエでレベルを上げるようなイメージに近いだろう。

最初の町を出て、いきなりキラーマシンに挑むと返り討ちになる。圧倒的無力感を感じ、それ以上進めるのを諦めるだろう。

じゃなくて、まずはスライムから倒していく。スライムが倒せるようになったらバブルスライムへ。次はスライムナイトを。

こんな感じでいい。1歩1歩着実にいこう。

そして小さな成功体験をきっかけに自分のレジリエンスを高めて、ストレスマネジメント力を身に着けよう。

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