もくじ
【概要】
- 著者:古野 俊幸
- 発売日:2021年11月
- ページ数:333ページ
本の目次
まえがき あなたの“キャラ”を理解し、肯定し、発信しよう1章 自己理解 「なりたい自分」を捨てる
2章 自己肯定 弱みは「克服」するな
3章 自己発信 「伸びる人材」と印象づける
あとがき
【結論(1番の訴求ポイント)】
自分を理解しているか?
まえがきより、
「自分のキャラを自己理解で見つけて、自分の強みを自己肯定で魅力に変換して、自分の強みを分かりやすく自己発信する」
これが本書のメインの目的である。
人は自分の事を想像以上に分かっていない事が多い。
自分がここが長所だと思っていても、他人から見ると全然違ったりする。
バイアスがかかってしまうので仕方が無い事なのだが、このギャップが時に損をしている事もあるのだ。
本書ではFFS理論を使う事で、5つの因子の大小を計測し、正確な自己認識や、今後の対応方法について記載してある。
自己認識だけでなく、他人への利用も可能だ。
他人がどのタイプなのかが分かれば、どのような対応がベストかもわかってくる。
これから上司になる人、採用担当になる予定の人は一読してみるのもいいだろう。
【ポイント】
FFS理論とは
FFS理論とはFive Factors & Stressの頭文字を取ったものだ。
環境や刺激は人によって感じ方や捉え方が違う。ある人はモチベーションになる事でも、ある人はストレスになったりする。
この違いを5つの因子とストレス値で定量化する性格分析方法になる。
本書ではこの簡易診断方法や、より詳しい診断方法へのパス(購入特典)が記載されている。
これを実践する事で自分が保有する高い因子は何かを特定し、自己理解を促す事で、短所を長所に変換するにはどうすればいいか、他人にアピールするにはどうすればいいかを宇宙兄弟の各シーンに紐づけてケース別に記載してある。
事前に自分の因子を特定した上で読むと、より理解がしやすいだろう。
なお本書を読む時は、製本版の購入を強く勧める。
中古だと購入特典が使用後の場合があるからだ。
またこのFFS理論による性格診断は800社以上で採用されているらしい。
5つの因子
FFS理論で計測できる因子は以下の5つだ。
この5つは人間なら誰しも多かれ少なかれ持っているものとされている。
この因子の大小でその人の性格がおおよそ決まってくる。
- 凝縮性 → 自分の考えを固めようとする力
- 受容性 → 無条件に受け入れる力
- 弁別性 → 白黒をはっきりさせる力
- 拡散性 → 行動力
- 保全性 → 維持しながら積み上げる力
なお日本人は受容性、保全性が高い人が多いらしい。
そして経営者やカリスマリーダーと言われる人は、凝縮性、拡散性が高い傾向があるとも記載してある。
これが経営者と従業員が相いれない原因の一つなのかもしれない。
是非自分はどの因子が高いのかを調べて見るといい。
本書ではどの因子が高いかを、宇宙兄弟に出てくるキャラクターと照らし合わせられるようになっているので、自分と似た考えを持つキャラが分かるようになっている。
それが分かれば、他人からどう見えているかもわかってくる。漫画に出てくるキャラに対して思い描く印象が、実際に自分が他人から見られている印象に近いものになる。
ちなみに、自分は弁別性、拡散性、保全性の順に因子が高かった。これは伊藤せりかと一緒らしい。
以下は説明文。
「合理的に物事を判断していくことができます。物事や状態を明確に切り分けていくことが得意です。 積極的にアイデアを出しながら動いていくことができます。人と違うことを思いついたら自ら行動していくことでそれを実現しようとします。 現状を継続しつつ、改善を積み上げていくことができます。良いものを残しつつ、悪いものを改善しながら目標を達成していきます。」
口癖 → 「なぜですか」 「因果関係は」と理由や背景を知ろうとする
日頃の取りやすい行動、しぐさ → 「合理的な処理」「無駄なことはしない」
ストレスになりやすい要因 → 理不尽さ。曖昧な状態。割り切れない状態
ディストレス状態の時の行動 → 機械的、自己都合的、詭弁的

「なりたい自分」と「なれる自分」は違う
FFS理論である程度自分の特徴が分かると、どう行動したらいいかも見えてくる。
ただここに落とし穴がある。
なりたい自分となれる自分が違う場合があるのだ。
例えば、自分の診断が保全性、受容性が高かったとしよう(日本人に多くいるタイプだ)。
この人達がなりたくてもなれないのが、拡散性や凝縮性が高いタイプ。
上で拡散性や凝縮性が高い人は、経営者やカリスマに多いと記載した。
そういった人はメディアに露出する機会も多く、憧れてしまうタイミングは多くあるだろう。
だがそれが不幸の始まりだ。
自分は石橋を叩いて渡るタイプなのに、方や叩く前に渡ってしまう。もちろん失敗もする。でも気にしない。それも込みだったりする。
一方で保全性が高い人は、この失敗が恐い。一回の失敗で、全てが否定されたように感じてしまう事さえある。でも憧れる。
勇気を出してやってみるが、事前準備が不足しているので失敗する。自己嫌悪に苛まれる。
タイプが違う人に憧れても、どうしても無理が生まれる。
こういった受けなくてもいい不幸を防ぐためにも、自分を正しく理解する事が必要なのかもしれない。
【まとめ】
短所は見方を変えると長所になる
本書では各タイプ別での特徴が記載してある。
その特徴が良い方向にでれば長所になるが、悪い方向にでれば短所にもなったりする。
決めるのが苦手という事は、慎重であるとも言える。
行動力があるという事は、一歩間違えれば自由勝手なヤツになったりする。
FFS理論で自己理解をしよう。自己理解ができたら自己肯定をしてみよう。自己肯定ができたらそれを体外に自己発信しよう。
自己理解で、なりたい自分でなく、なれる自分を知る。
自己肯定で、弱みの見方を変えて個性として捉える。
自己発信で、自分の強みを相手に伝える。
是非とも自分を知って、人間関係の構成に役立ててもらえると良い。
ちなみに、本書では宇宙兄弟の色々なシーンに合わせて解説してある。
文字情報だけじゃなく絵も組み合わせる事で、よりイメージしやすくなるだろう。