もくじ
【概要】
- 著者:齋藤 孝
- 発売日:2014年3月
- ページ数:183ページ
本の目次
第1章 「たった15秒」の会話で、あなたの人生は大きく変わる!第2章 話し上手は「声」が違う!すぐできる発声のレッスン
第3章 ビジネスに不可欠!対立しない「ずらし」の話術
第4章 人間関係がみるみるよくなる「呼吸」の奥義
第5章 受け身のようで実は話をリードする聞き方&ほめ方
第6章 クリエティブな会話へ。頭の整理テクニック
第7章 どんな相手にも気おくれしない「礼儀」のルール
【結論(1番の訴求ポイント)】
1分がリミット
普通の人がイラつく事なく話を聞いてくれる限界は何分だろうか?
5分?10分?
実際はもっと短く1分だ。
この1分という時間、話す方は少なく感じるかもしれないが聞いている方は長い。しかも興味が無いと、とてつもなく長く感じる。
小学校の時に校庭で校長先生の話を全員で聞いた事があるかもしれない。(今もあるのかな?少なくとも平成前半まではあったと思われる)
まさにアレだ。話している方は子供のためになると思って長々と話しているが、当の本人達は完全に飽きてしまっている。
小学生あるあるだが、実は会社内やプライベートでも同様の事が頻繁に起きている。
その解決法が1分で自分を伝える事だ。1分だとさすがに短いと思われるかもしれないが、意外と多くの事が話せる。
【ポイント】
人は基本的に他人に無関心
まず前提として覚えておかなければならない事がある。
それは、人は基本的に他人に無関心という事だ。
これを理解しているかどうかで、相手に与える印象は全然違ってくる。
中には、こんな事を言われた事があるかもしれない。
「で、結局なんなの?」、「結論から先に言って」
これは「基本的に人は他人に無関心」という事を理解していないために起きている。
聞く方としては、結論が知りたいのだ。長々とした説明は結論を知った後でもいいのである。少なくとも先に聞く事じゃない。サッと結論を言って、サッと理由を話す。
これは訓練すれば各々15秒程度で出来るようになる。目的に15秒、結論に15秒、理由に15秒、提案に15秒。これで1分になる計算だ。
ちなみにアナウンサーが1分間に話す文字数は300文字程度と言われている。
原稿用紙1枚が400文字なので、そう考えると多くの事が話せると思えるのではないだろうか。一度原稿を作って、ストップウォッチ片手に実際に話してみると良い。これだけでも時間間隔が十分鍛えられる。筆者もこれを推奨している。
話し方のテクニック
話し方にもテクニックがある。
ただその前提として、まずは声を出すという事が必要だ。声を出すというのは、言い換えると相手に聞こえるくらいの声量を出すという事だ。
なぜか?それは話す声が小さいと聞いている方は理解する事に加えて、意識して聞くという動作が加わるためだ。
これが思いのほか面倒で、それだけで話が伝わる確率が低くなったりもする。
まずは意識して声を出す。これが必要最低限の項目だ。
他のテクニックとして、丹田呼吸法が推奨されている。これは複式呼吸とも言うが、一度に多くの空気を吸い込めるのがメリットになる。
多くの空気を吸い込めれば、一息で長く話せるようになる。
途切れ途切れの会話は思った以上にストレスだ。これは思い当たる節がある人も多いかもしれない。
また日本語は言葉の強弱が少ない言語と言われている。ここを意識するだけでも伝わりやすさが変わってきたりする。
伝えたい重要な事は、大きめの声で話す、話す前にワンテンポ空ける。これをやるだけで全く違ったりもす。
声を出す、大きく息を吸う、強弱をつける。
この3つを意識してみると相手の反応が全然違うものになるだろう。
会話を突き詰めれば、「例えば」と「つまり」の2つで進む
「例えば」と「つまり」。これが会話のキーポイントだ。
例えばとは、実体験などに置き換えて相手に分かりやすくする事である。
これが出来ると相手の理解度が全く違ってくる。人は会話ベースよりも、イメージが伴った方が理解しやすい。特に自分が過去に経験してきた事なら尚更だ。
つまりは、もやもやとしていたものを一つに纏めるイメージだ。人は自分でも言語化できない事をまとめてくれる人に尊敬の念を抱く。
例えるなら、曇り空の中に一筋の日の光が出てきて、自分を照らしているようなイメージだ。
つまり、〇〇で、例えるなら△△のようなものです。
こんな風に言えれば、文句なしだろう。むしろこの2つで会話が進んでいくと言っても過言じゃない。
是非、意識してみるといい。
【まとめ】
会話は感情のやりとりが8割を占める
コミュニケーションは生活していく上でも、仕事をしていく上でも重要な能力だ。この能力が高いのか低いのかで、人生の難易度が違ってくると言ってもあながち間違いじゃないだろう。
コミュニケーションとは、突き詰めると相手との距離感が正しく測れる能力とも言える。
「今、それ言っちゃうの?」という経験をした人もいるかもしれない。
これは相手との距離感が正しく測れていない為だ。他の人から見ると、ブレーキを踏むところでアクセルを踏んでいるように見えてしまう。本人は悪気は無いのかもしれない。だからこそ厄介でもある。
通常は質問や相槌なんかで相手との距離感を測っていく。人間関係の構築があまり上手くない人は、この距離感を把握する事が苦手なケースが多い。
唯一の改善方法は、相手に関心を持つ事だ。自分の事を話すのは2の次くらいでいい。
相手に関心を持てば質問も出てくる。人は自分に興味があると分かると、嫌な気持ちはしないものだ。
清潔感などの最低限の身だしなみを整える事は必須条件だが、これも自分を伝えるための重要な事の一つである。
人間対人間のコミュニケーションには、どうしても感情が入り込む。だからこそ、自分の話は必要最小限にする事が重要だ。
1分がリミット、声を出す、相手との距離感
この3つを忘れないでいて欲しい。