もくじ
【概要】
- 著者:小暮 太一
- 発売日:2013年9月
- ページ数:276ページ
本の目次
序章 ようこそ、クズのみなさま第1章 給料が少ない…?現実を見ろ!
第2章 金は、自分で守らねばならないのだ!
第3章 知らないやつは、勝負の前に負けている!
第4章 圧倒的勝利を呼ぶ、マネー思考を身につけろ!
終章 お金に振り回されないために、本当に必要な力
【結論(1番の訴求ポイント)】
稼ぐ、貯める、使う、守る
今の時代に必要なマネーリテラシーだ。
稼ぐ、貯める、使う、守る などがある。
日本人はこの中で、使う、守るといった能力が足りない人が多いように思える。
テレビで見る、「特殊詐欺で〇千万の被害あった」というニュース。これも守るというリテラシーが足りないばかりに起きた事なのかもしれない。
今までは必要とされていなかった能力かもしれない。持っていなくても、それなりに生きていく事は可能だった。しかし今後はマネーリテラシーが無いと人生がギャンブルになりかねない。
退職金を、上手い話しに乗って全部無くしてしまった。せっかく貯めた貯金が詐欺に合ってしまった。
こういった事が少なくなるように、お金について学ぶ事は必要なのだ。
【ポイント】
良い借金とダメな借金
借金というと悪いイメージを思い浮かべる人も多いだろう。
ギャンブルで借金漬けになった。サラ金から借りたら、いつの間にか大きな金額になっていた。。。
こんな話はネットで検索すると、いくらでも出てくる。
しかし実は、借金と言っても良い借金とダメな借金がある。
結論から言おう。
ダメな借金とは何か、それは消費のための借金だ。
人間とは不思議なもので、一度生活水準を上げると簡単には下げられない。プライドもあるだろうし、周りの目もあるかもしれない。
一念発起して事業を立ち上げ、一時は軌道に乗り自由に使える金額も増えた。これまでの苦労もあったので少しくらいはいいかと思い生活水準を上げる。
だが事業が下火になっても、一度上げた生活水準は簡単には下げられない。プライドが邪魔をするのだ。
そのプライドや見栄を保つために、借金してまで生活水準を維持しようとしてしまう。
これがダメな借金だ。消費するだけで、そこから何も生まれていない。
一方で良い借金とは何か?それはリターンが見込める借金だ。リターンがあって借金は投資という言葉に変化する。
企業における設備投資なんかはその典型例だろう。
銀行などから借金をして設備を買う。成功するかどうかは分からないが、少なくとも利益が出る可能性はある。その設備から生み出される利益で借金を返済する事ができる。更に大きなお金を借りて、大掛かりな設備投資も可能になるだろう。
お金を借りる事でリターンが見込めるかどうか。
これが借金の意味を分ける要素である。
利子ってわかってる?
借金をする時に必ず付いてくるのが利子だ。
利子と言っても、多くのものが含まれている。月利、年利、単利、複利など多くのものがある。
アインシュタインが言ったとされている(真偽は不明のようだが)言葉に次のようなものがある。
「複利は人類最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」
この利子について知っているかどうかで、マネーリテラシーで守るという能力がある程度決まってくる。
単利とは元金だけにかかる利子の事、一方で複利は元金+利子にかかる利子の事。少し分かりずらいかもしれないが、借金をする時に単利なのか複利なのかで大きく違うので、これは知っておく必要がある。
簡単に計算してみよう。
100万円を5%の利子借りた。
初年度は単利の場合、100万+5万で105万の返済額になる。複利も同様だ。だが2年目以降から違ってくる。
単利は2年目以降も元金の100万だけに利子が加わる。105万+2年目利子の5万で110万だ。
これが複利になると利子の5%が元金+初年度利子分になる。105万×5%で107.5万の返済になるのだ。3年目以降になると、この差がもっと大きくなる。
借金を返すには元金をいかに減らしていくかがカギになる。ここが減らないと毎回利子だけ払っていて元金が減っていないなんて事も十分にあり得る。
ちなみに元金均等返済と元利均等返済で元金の減り方が違うのだが、興味がある人はネットで調べてみるといい。
すぐに出てくる。
ルールを知らない人は、勝負の前に負けている
インデックス投資というものを知っているだろうか。
これは複数の銘柄に分散して投資し、代表的な株価指数に連動するようにするものである。日経平均やS&P500などが代表的なものだ。
分散して投資するので、大きな損失の可能性が低い代わりに大きなリターンの可能性も低い。基本的に購入後はほったらかしでいいので、初心者に選ばれる事も多い。
このインデックスの平均利回りはどれくらいか知っているだろうか?
年によっても違うが、だいたい5%程度に収束すると言われている。この5%という数字を知っているだけでも全然違うので、覚えておくといい。
言い換えると、世の中の大企業が、死ぬほど努力して利益出して株価を上げても平均で5%しか上がらないのだ。
その目で見ると、広告などで見かけるリターンが10%超なんて商品はあり得ない事が分かるだろう。仮にあったとしても、広告に載せる必要はないし、自分だけで買い占めればいいだけの話だ。それをしないという事は、何かしら裏があるのだ。
うまい話は経済学的にはあり得ないのである。
日本人は貯金する事が美学とされてきた。これは戦時中に国がお金をかき集めるためのキャンペーンの影響だが、こと使う事に関しては無関心だった。
こんなデータがある。
保有割合: 60歳以上の世帯が家計金融資産全体の約60%〜70%超を保有している。
70歳以上の資産: 70歳以上の世帯の家計金融資産は推計で約648兆円にのぼる。
資産構成: 資産の約7割が預貯金で、リスクを回避し、資産を取り崩さずに保有し続ける傾向がある。
貯める一方で使う方法を知らない。だから守る事もできない。今後は人口減少で日本経済は縮小していく。
マネーリテラシーが益々重要になっていく。
【まとめ】
経済的な不安を解消できる人材
生きていくためにはお金が必要だ。お金が全てじゃないが、90%以上の事はお金があれば解決できる。
そのためにはまず稼ぐ事が必要だ。そして稼ぎ続ける事が出来る人は変化を怖がらない人だろう。
今や時代の変化はとても速い。ひと昔前の働き方が、いつの間にか時代遅れになっている事もある。
変化を恐れずに稼ぐ。そして使い方を学ぶ。そうすれば自ずと守る事も出来るようになる。
そういった意味では、小さい頃からお金の勉強を実体験させると良い。
例えば、お年玉。
お年玉を全額子供にあげれば、どうやって欲しいものを買うか必死で考える。どうやっても買えない事もあるだろう。その時にどうするのか。これを考えさせる。借金させてもいいだろう。大人になって大きな金額を借金するよりは全然マシだ。
この体験が大人になってから効いてくる。
毎年のお年玉を親が徴収した所で、トータル100万程度だろう。
この100万でお金の使い方が学べれば、大きな投資なのではないだろうか。