最高のリーダーはチームの仕事をシンプルにする

【概要】

  • 著者:阿比留 眞二
  • 発売日:2022年2月
  • ページ数:212ページ

本の目次

第1章 最高のリーダーの、仕事を「シンプル」にする力
第2章 一流のリーダーの、「選択と集中」マネジメント
第3章 できるリーダーは、「この方法」で人を動かす
第4章 結果を出すリーダーの、チームを一つにまとめる技術
第5章 伸びるリーダーの、仕事を面白くする発想法

【結論(1番の訴求ポイント)】

仕事はシンプルな方がいい

「○○職人」

どこの職場にも、このような呼び方をされている人が1人や2人はいるものだ。エクセル職人、パワポ職人などが代表格だろう。一見すると、これらの職人は替えが効かない重要な人材のように思える。

××なら彼に任せておけば問題ない。△△なら彼女に任せておけば大丈夫。

このように言われる事で、当の本人達もまんざらでない表情をしたりする。自分が必要なんだと認識したりする。

しかし逆に言えば属人性が高い状態とも言える。

では属人性が高いと何がダメなのだろうか?

属人性が高いとは、その人しか出来ない事があるという事だ。

人は病気をする。運が悪いと事故にあったりもする。自分事じゃなくても、家庭の事情で休みを取るかもしれない。属人性が高いと、こんな時に業務がストップしてしまう。いざ代わりにやろうとすると、必要な書類がどこにあるのかが分からない。どうやって処理していたのかが分からない。相手の担当者が誰なのかが分からない。

言わずもがな会社にとっては大きなダメージだ。最悪のケースだと信用問題になったりする。

一方で人間は承認欲求がある。一度手にしたものは簡単には手放せない。誰でも出来るようになってしまうと自分の存在意義が薄れてしまうような気持ちになる。※実際はそんな事は無いのだが。

このような心理があるから、自分だけの業務を残そうとする。必ずブラックボックスの部分を作ってしまう。ブラックボックスを作り自分しか出来ないようにする事で、自分の存在意義を認めさせているのだ。

優れたリーダーは、この状態を作らない。誰が抜けても大丈夫なようにする。ブラックボックスを作らずに存在意義(言い換えると自己肯定感)を高める事ができる。

書くのは簡単だが、実際にやってみようとするとこれが中々難しいのが分かるだろう。

本書ではこの問題に対する筆者の考えと具体的な方法が記載されている。実際に見ていこう。

【ポイント】

シンプル力

会社には老若男女が働いている。育ってきた時代や環境が違えば価値観も違う。最も近い存在である兄弟ですら違うのだから、他人はもっと違う。誰一人として同じ人はいない。

このような環境で仕事を回すにはどうすればいいか?一定の結果(アウトプット)を継続的に出し続けるにはどうしたらいいか?

その答えがシンプルだ。

ここで一つ例を出そう。

誰でもスマホは持っていると思うが、思い返してみて欲しい。

購入した時に取り扱い説明書を読んだろうか?

電源の入れ方なんかは見るかもしれない。でもその後の操作は実際にやって理解していく事が多いと思う。

これが可能なのは、できるだけシンプルに作られているからだ。基本的に必要な項目をタップするだけで終わる。非常にシンプルなので操作に熟知した人がいなくても、誰でも使い始める事ができる。

仕事も同じだ。誰がやっても同じようなクオリティが出せる。これが目指すべき姿だ。

仕事をシンプルにしていく。

ではシンプルにするにはどんな事が必要なのか?

それはやるべき事とやらない事を決める。それだけである。

仕事と言うのは放っておくと、どんどん増えていく。特に優秀な人なら尚更だ。しかし個のキャパは決まっている。どんなに優秀な人でも無限に業務を抱え込めない。なのでキャパオーバーした分は何かを捨てなきゃならない。じゃないといずれパンクしてしまう。

よく確認してみよう。昔からの流れでやっている業務は無いだろうか?始めた当初は意味があったが、役目を終えたにも関わらず惰性でやっている業務は無いだろうか?役目を終えたとまではいかなくても、その作業に見合った結果が出ていない業務は沢山あるはずだ。

これらを捨てていく。やるべき事をやって、非効率な業務を捨てていくのだ。

捨てるというと語弊があるかもしれない。業務を廃止するか、もしくはどうしても必要な業務だったら誰かにお願いしてもいいだろう。そして自分にしか出来ない業務に集中する。

仕事はより少なく、しかしより良く。

これを頭の中に入れておくと良い。

観察力

優れたリーダーは人をよく観察しているという。

トラブルが起きる時というのは急に起きるものではなく、事前に何かしらのサインが出ている事が多い。この小さなサインの段階でピックアップできれば大きな火消しは不要になる事が多い。

ただここで拾えないと、後々大きな問題(トラブル)となって自分に降りかかってくる。

できないリーダーはよくしゃべる。自分がしゃべって満足してしまう。だが重要なのは相手がしゃべる事だ。相手が何を考えているのか、何を不安に思っているのか、もしくは何があって楽しそうなのか。これらを見て質問で確認(観察)していく。

リーダーの地位にある人は、他の人と比べて何かしら優秀な部分を持っている場合が多い。だからこそリーダーになっているとも言える。経験(年数)も違うので、相手が持っている悩みの答えを知っていたりする。そんな時できないリーダーは答えを言ってしまう。まだ聞かれた時に答えるのはいい。中には聞かれてもいないのに、べらべらと語ってしまうケースもある。

重要なのは、相手が何を考えているのかを知る事だ。

優秀な人はそれが分かっているので、答えを知っていても聞き役に徹する。質問によって相手が何を考えているかを確認していく。それができて初めて優秀なリーダーになれる。

ちなみにこの観察力は結構応用がきく能力だ。

自分の課題が会社の課題(問題)と同じ方向を向いているかどうか、部分最適解は全体最適解に繋がっているかどうか。こんな時にも観察力があるとポイントついた見方ができるようになる。

物事には必ずキモがある。パレートの法則を知っているだろうか?2:8の法則とも言われたりする。有名なので聞いた事はあるかもしれない。
2割の上顧客が売り上げの8割にあたるとか言われているアレだ。

これが言わんとしている事も同じで、物事にはキモがあるという事だ。2割のキモを押さえないと8割がロスしてしまう。物事のキモを押さえるために、観察力を磨こう。

仕事はより少なく、しかしより良く。

仕事のキモを押さえると、よりブラッシュアップされるだろう。

人間的な魅力

優秀なリーダーは人を動かすのも上手い。いつの間にか話を纏めてきたりする。

あまりにも簡単に見えるので、いざ自分もやってみようとするが、これがどうして中々うまくいかない。

相手も人間だ。当然感情を持っている。また他部署だと利害関係があったるする。自分の部署で片づけられればベストだが、仲には利害関係を超えて他部署管で仕事をしなければならない事もある。

そんな時に、どうやってまとめるか。優秀なリーダーはどうやってまとめるのか?

その答えは、ずばり人間力である。言い換えると人間的魅力とも言えるかもしれない。

では人間的魅力を身に付けるにはどうしたらいいのだろうか?

本書では次のように記載してある。

バカになれる部分を持っているかどうか

リーダーは信頼される事が何よりも重要だ。信頼されるには結果を出す必要がある。

しかし結果を出すためにやりがちな事が、終始しかめっ面で仕事をしてしまう事だ。こういうタイプは仕事は出来るかもしれないが、隙が無いようにも見えてしまう。信頼する事はあっても、人間的魅力があるかどうかと言われると返答に困る事が多いタイプだ。

どこかバカな部分を出す。

普段は厳しいけど、一端退勤するとアホな面も出してくる。普段は優秀な上司なのに、お酒が入ると途端にポンコツになる。

こんな面を持っている人の方が人間的魅力が無いだろうか?

人はどこか共感できる部分があると、一気に親近感が湧く。できるリーダーはこの事を知っている。だからあえてアホな面を出したりする。

ずっとしかめっ面で仕事している人は、少し砕けた面も見せてみよう。

良い意味で部下があなたを見る目が変わるかもしれない。見る目が変われば、仕事はより少なく、しかしより良くが実現されるかもしれない。

【個人的補足】

上司と部下の違いは何か?

上司と部下。何が違うのだろうか?責任の重さ?勤続年数?個々の能力?

どれも正解だと思う。

一般的にリーダーには優秀なプレイヤーから選抜される事が多い。また勤続年数や年齢も未だに考慮される会社もあるだろう。そのため基本的に部下と言うのは年下である事が多い。

元々が優秀なプレイヤーなのと、このような背景もあって、どうしても上下関係が出来てしまう。

しかしこれば間違いである。

確かに責任の重さは違うだろう。権限の強さも違う。その為に多くの給与を貰っているという事実もある。だがここに上下関係は基本的に無いと思っている。あるのは役割の違いだけだ。役割が違うだけなので上も下もない。

雇用や昇進、解雇のような生殺与奪権を持ってしまうと、上と勘違いする人も出てくる。だが実際は役割が違うだけだ。会社からその役割を与えられているだけだなのだ。

ここを勘違いしないようにしよう。

仕事はより少なく、しかしより良く。

これを常に頭の中に入れておくと良い。

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