反応しない練習

【概要】

  • 著者:草薙 龍舜
  • 発売日:2015年7月
  • ページ数:224ページ

本の目次

第1章 反応する前に「まず、理解する」
第2章 良し悪しを「判断」しない
第3章 マイナスの感情で「損しない」
第4章 他人の目から「自由になる」
第5章 「正しく」競争する
最終章 考える「基準」を持つ

【結論(1番の訴求ポイント)】

悩みや苦しみの原因は執着

この世で悩みが無い人なんて一握りだろう。多くの人は日々、何かしらに悩んでいる。

職場での人間関係、給与、将来への不安、パートナーとの今後、転職をするかどうかなど、他にも多く挙げるとキリが無い。

それだけ悩んでいる人が多いと言えるのかもしれない。

似ている言葉で考えるというのがある。これらの違いは何だろうか?少し考えてみよう。

それは解決法を考えているかどうかだ。

今、あなたはこの問いに考えた。答えは何だろうと頭の中で試行錯誤しただろう。この状態は決して悩んでいる訳じゃない。

悩むと考える、これらは似ているようで違うのだ。考える事は解決しようとしているので、言ってみれば前向きな姿勢だ。ただ悩むは後ろ向きな面も含んでいる。そしてこの状態が続くと心身に支障が来してしまう事もある。

できれば悩みたくない。では悩みの原因は何だろうか?

これらの原因は執着にあると考える。

執着とは心の反応だ。

例えば、彼氏彼女と別れるのか続けるのか悩んでいるとする。分かれると喪失感があるのと同時に、スッキリするかもしれない。一方でこのまま関係を続けても、何か漠然としないモヤモヤが残るかもしれない。

これらは心の反応なのだ。言い換えると、悩みを無くすにはムダな反応はしない事に尽きるとも言える。

【ポイント】

快を求める心

人は誰しも快楽を求める生き物だ。それこそ本能に近いだろう。しかし時にこの本能が原因で悩んだりもしてしまう。

夏休みの宿題を最終3日間で仕上げた経験は、誰しもが経験があるのではないだろうか?

これは休みを満喫するという快楽を求めた結果で、多くの人は簡単に抗えるものではない。

自ら進んで苦楽を受けにいく人は、それこそ修行僧くらいなものだろう。

これは人間に備わっている基本的な面で、ここを変えるのは相当難しい。

ムダな反応をしないのはここでも使えるワザだ。つまり人間とはそういうものだと理解してしまうのだ。

仕事や学校をサボる人がいる。これに反応してしまうと心が疲れてしまう。人間とはそういうものだと考える。そうすると多少なりとも心の負担が軽くなっているのが分かるだろう。

多くの人はどうしようもない事に対して反応して、悩んでしまっているケースが多いように見える。

承認欲は様々な悩みの原因

今やSNSは当たり前になった。このSNSが出てきた事で表面化したものがある。

それは承認欲だ。

人間は他人から認められる事に対して快感を伴う。その他大勢ではなく、一個人として認められたという事が快感をもたらす。人は誰しもが、その他大勢ではなく一個人として認められたがっている。本能に近いもので簡単に変えられるようなものではない。

真っ当な方法、例えば努力して勉強して東大に入る、医者になる、野球選手になる、オリンピックに出るなどであれば問題ない。これらは誰から見ても賞賛される内容のため、自ずと他人から一目置かれるようになる。

ただSNSによって手軽に自分のやる事を世間に見せる事が出来るようになった事で、間違った意味で認められようとする人達が出てきた。バイトテロなんかがそうだろう。これは認められたいという心の執着が間違った形で出てきてしまった例だ。

承認欲は昔からある。

戦国時代では自分の主人から認められたい為に命をかけて戦った。昭和では戦争という形で国のために戦った。このような例は日本だけじゃなく、世界中にいくつもある。承認欲とはそれほど大きな力を持っている。

時には自分の命をかけてまで認められようとする承認欲、それを少なくするにはどうしたらいいか?

それはムダな反応をしない事である。自分がやった事に対して評価するのは他人である。これは簡単に自分でどうこう変えられるものではない。そこを変えようとして悩んでしまっている人が多い。

相手の反応は相手に委ねる

心が反応するという事は、判断している事とも言える。これは良い、これはダメという具合にだ。しかしよく考えてみよう。

自分から見て良さそうに見える事でも、他人から見たらダメな事なんてざらにある。

戦争なんてその最たるものだ。どちらも自分が正しいと信じている。相手が間違っていると思っている。そのギャップが埋まらないので戦争という手段を取ってしまう。結果として多くの人(特に関係無い人まで)が不幸になる。良い悪いの判断をしなければ、そもそも争いなんて起こらない。

ではなぜ判断してしまうのだろうか?

ムダな反応をしなければ、それだけ判断も減らせる事が出来る。それが出来ないのはなぜか?

答えは判断する事が快楽を伴うからだ。

判断する事は気持ちが良い。分かった気になる気持ちよさ、自分は正しいと思える気持ちよさなどだ。ここには感情も伴う。ただこれは上で書いた通り、見る視点によって解釈が180度変わったりする。

そんな時にどうするか?

それは自分は自分、他人は他人と考える事である。

ムダな判断をしない。流れに任せる。そうするとムダな反応をせずに済む。結果として悩みが少なくなる。相手がどう思うか、どう判断するかは自分では変えられない。事象と感情を分ける。相手を理解しようとする。

これが悩みを少なくするポイントだ。そこを変えようとして悩んでいる人が実に多い。

【個人的補足】

相手との関わり方の原理原則

それは、判断しない、過去は忘れる、相手を新しい人と考える、理解しあう事。

判断するから悩む、過去を忘れて、新しい人と考えれば新鮮な気持ちで接する事ができる。そうすれば理解しあえるかもしれない。
そして承認欲はどうしようもない。

これは簡単に消せるものではないので、モチベーション管理で上手く活用しよう。目的として用いるのではなく、結果として承認されたというような形にしよう。

ムダな反応をしない。これが悩みに対する解決法なのだ。

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