脊髄損傷(spinal code injury)

おいおい、これ見てみぃ!ヤバイで!

1200テスラとか! っていうか爆発してますね!

完全にアホやろ(笑)どこを目指しとんねんっていう。
700テスラまで耐えられるように設定してたけど、実際はそれ以上になって爆発しましたとか、最高すぎるやん!

脊髄損傷(spinal code injury)とは

脊髄損傷の概要

今日は脊髄損傷についてや。これは交通外傷なんかの救急をやってると遭遇するで。脊損なんて言ったりもするな。

主に高エネルギー外傷による脊椎の脱臼や骨折で、脊髄が圧迫される事で損傷が起きるんや。

脊損でイメージするのは半身不随とかやと思うけど、実は完全損傷と不完全損傷に分けられてて程度は様々なんやで。

受傷直後には症状が無くても、後日出てくる事もあるから注意やで。

以下が概要や。

  • 頚髄損傷とは、高エネルギー外傷で椎体が脱臼や骨折する事で、脊髄に損傷が起きた状態
  • 完全損傷と不完全損傷がある
    • 完全損傷は損傷部位に関係する運動機能、感覚機能が失われる状態、不完全損傷は一部機能が残った状態を言う
    • 不完全損傷の程度は様々で、運動機能が失われたものから、軽度のものまである
  • 頚髄が最も頻度が高い
  • 損傷の種類に過伸展損傷や過屈曲損傷などがある
    • 過伸展損傷:追突交通事故が多い、一時的に後方脱臼した後に自然整復された状態、単純写真では所見に乏しい事が多い、過伸展脱臼とも呼ばれる
    • 過屈曲損傷:頚髄損傷では最も頻度が高い、過屈曲して脱臼骨折が起きる事が原因
  • 下部頸椎の重度脱臼の場合は、脊髄損傷だけでなく椎骨動脈損傷もきたす事があるので注意する
  • 小児や頚椎症、OPLLがある高齢者では、明らかな交通外傷がなくても脊髄損傷を起こすことがある

そして以外な事に、脊損の2018年の主な原因1位は平地転倒なんや。ちなみに1990年代は交通事故が1位やってん。

背景として高齢化と骨粗鬆症患者の増加があるのは言うまでもないで。

Miyakoshi N, Suda K, Kudo D, Sakai H, Nakagawa Y, Mikami Y, et al. A nationwide survey on the incidencea and characteristics of traumatic spinal
cord injury in Japan in 2018. Spinal Cord. 2020. Online ahead of print.

脊椎の解剖

次に解剖や。下に代表的な部位を載せておいたから覚えておくんやで。

他にデルマトームも参考になると思うから載せておくで。

ちなみにデルマトームは、脊髄神経が支配する皮膚感覚領域を図式化したものやで。

脊椎解剖
デルマトーム

脊髄損傷の原因と臨床症状

脊髄損傷の原因

脊髄損傷の原因は、若い人なら高エネルギー外傷や。具体的には交通事故なんかやな。

高齢者は転倒でも損傷するケースも報告されてるで。

臨床症状

臨床症状は、損傷した部位に対応する部位の痺れや麻痺や。これはデルマトームの図で確認しておいてくれや。

損傷の程度によって軽症から重症まであるで。症状が重い場合は運動機能、感覚機能が失われる事もあるんや。

治療法

治療法としては、まずは損傷脊椎の固定や。その後、脊髄圧迫なんかがあると、その除圧術も行ったりするで。

麻痺が残った場合はリハビリで出来るだけ運動機能を回復させる方法がとられるんやけど、症状によっては半年から年単位の長期になる事もあるで。

頸椎骨折

頸椎骨折の種類

ちなみに椎体骨折は頸椎が一番多いねん。下位頸椎>胸腰椎移行部>上位頸椎の順やで。

ほんで頸椎の骨折には、骨折部位によっていろんな名称がついているんや。

代表的なものは以下があるで。

  • Jefferson骨折:C1の破裂骨折で、頭側からの垂直圧力により生じる
  • 歯突起骨折:過屈曲や過伸展による歯突起の骨折で、骨折のタイプにより3つに分類(Anderson分類)される
  • Hangman骨折:過伸展によるC2の椎弓部分の骨折で、C2/3は前方に偏位する事が多い
  • Extension tear drop骨折:高齢者に多く、軸椎前下部の前縦靭帯付着部に発生する剥離骨折
  • Flexion tear drop骨折:垂直圧力による頸椎下部の椎体後下部に起きる骨折で、高度の脊髄損傷を伴う事が多い
  • シャベル作業者骨折:C6からT1の棘突起の骨折のこと

これを機に覚えておくとええで。

画像所見

脊髄損傷の画像所見

画像所見については、骨折なんかがあれば単純写真でも分かる事もあるんやけど、基本的にCTとMRIや。

CTは骨折などの外傷性変化を確認するんや。ただ脊髄内までは評価が難しいで。

一方のMRIは脊髄損傷まで確認出来るで。損傷部位はT2強調で軽度高信号を示すんや。

画像所見
脊髄損傷CTでは骨折や転位などが評価できるが脊髄評価までは難しい
MRIではT2強調画像で損傷部位が軽度高信号を示す

実際の症例

60代の交通事故の症例や。交通事故後に頚部痛と四肢の痺れ精査でMRIとなってん。

Th2付近に軽度高信号が認められると思うで。また他の所見としてはTh2-4で外傷性硬膜外血腫も認めてるで。

1度大きく損傷してまうと、リハビリをしても基本的には完全回復は難しいらしいで。まぁ程度によるんやろうけどもな。

頚椎MRI-脊椎損傷
脊髄損傷 左がT2強調、右がT2脂肪抑制画像
胸椎MRI-外傷性硬膜外血腫
外傷性硬膜外血種

硬膜外血腫についてはこっちにも記載しているから見てみてーや。

鑑別診断のポイント

神経根引抜き損傷

鑑別診断についてやな。鑑別疾患としては脊髄内腫瘍なんかがあると思うんやけど、患者エピソードと照らし合わせれば大丈夫やと思うで。

他に関連疾患として、神経根引抜き損傷ってのがあるんや。これは四肢の過伸展で神経根が脊髄から引き抜かれた状態の事を言うんや。高エネルギー外傷が原因として最も多いで。

概要
神経根引抜き損傷四肢の過伸展により神経根が脊髄から引き抜かれた状態
高エネルギー外傷が多い
背側神経節の中枢で損傷を受ける節前損傷と、末梢で損傷を受ける節後損傷に分類される
節前損傷は機能回復が難しく、節後損傷は保存治療でも回復する事がある

他に鑑別を要するのは、脊椎梗塞あたりかな。こっちでも話してるから確認してみてーや。

まとめ

今日は脊髄損傷についてレクチャーしたで。ポイントは3つや。

以前は交通外傷が多かったが、近年は高齢化に伴い転倒によるものが多くなっている

完全損傷と不完全損傷があり、部位や程度に応じて運動機能、感覚機能が障害される

損傷部位はT2強調で軽度高信号を示す

こんなところやな。

MRIが有効なんやけど、外傷の時のファースト検査はCTやろうから、CTでの所見も拾えるようになるんやで。

ただCTやと脊髄内の損傷は分かりづらい事が多いんやけどな。

ちなみに冒頭のMRIやけど、40マイクロ秒で3テスラから1200テスラになったらしいで。
よー分からん世界や。

室内発生世界最高磁場1200 テスラを記録 ー未知なる強磁場科学の幕開けー

前に何かの記事で、シカゴのイリノイ大学に9テスラのMRIで安全性が確認されたって記事は読んだ事があるんやけど、これは桁が違うな。

いや、違い過ぎるわ。実際9テスラでもヤバイんやけどな。

確か15~20テスラまでになると水の反磁性で磁気浮上出来るって話しやで。考えてみるとリニアモーターも浮いてるしな。

自分らの孫くらいの世代なら空が飛べる日が来てるんちゃうの?

マジもんの舞空術やな! おもろ!

さて、今日はこれくらいにしよか。

ほな、精進しいやー!

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