common disease67

【臨床症状】70代 男性 パーキンソン病でフォロー中

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 両側基底核にT2WIで嚢胞状の小病変が多数集簇した所見が確認できる
    • 同部位に拡散強調で高信号は認めない
    • またT1WIとFLAIRで同部位は低信号を認める
    左から拡散強調、T2WI、FLAIR
    • MRA元画(非提示)で確認してみると、基底核に血管を確認する事ができる
    • 部位からも血管周囲腔と診断できる
    • その他、特記すべき異常所見はなし
    左がT2WI、右がMRA元画

    【血管周囲腔】

    血管周囲腔とは、脳の髄質動脈や穿通動脈の周囲にある間隙(スペース)で、Virchow-Robin腔とも呼ばれる

    血管周囲腔の特徴は次のとおり

    1. 脳表から脳内に入った小血管の周囲に存在する
    2. 軟膜に覆われており、間質液が充満している
    3. くも膜下腔と通じている
    4. 基底核下部、中脳、大脳深部白質や島皮質下でしばしば認められる
    5. 画像所見では脳脊髄液と同等の信号強度を呈する
    6. 自然消退したり、退縮後に再度出現したりすることがある

    ・血管周囲腔の拡大は、強い血管拍動(高血圧)や脳血液関門の障害、アミロイドβタンパクの蓄積などによって引き起こされると言われている

    ・陳旧性ラクナ梗塞と血管周囲腔との鑑別が問題になる事が多いが、主な鑑別点は次の通り

    1. T2WI:いずれも高信号
    2. T1WI:ラクナ梗塞は低信号、他は低~等信号
    3. FLAIR:ラクナ梗塞は病変周囲に高信号、白質病変は高信号、血管周囲腔は等~低信号だが、周囲に高信号は認めない
    参考書籍:よくわかる脳MRI 改定第4版

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