整形66

【臨床症状】50代 女性 軟部腫瘤精査

【問題】画像所見と診断名は?

MR_20241012163605_Image001
 
➡ 横断像
MR_20241012163605_Image061
 

    ▶答えはこちら
    • 月状骨の背側に多房性の嚢胞性病変(約1cm)あり
    • T2WIで高信号、T1WIで低信号、分葉状である事から、ガングリオンが第一に疑われた
    • 他にも三角骨付近に同様の分葉状の5mm程度の腫瘤影を認め、こちらもガングリオンが疑われた
    • また三角骨内に6mm程度の嚢胞も認める
    左からT2WI、T1WI、脂肪抑制の冠状断、横断像

    【ガングリオン】

    ・ガングリオン(ganglion)は、関節包や靭帯から生じる粘液性の多房性嚢胞

    ・滑膜や結合組織の粘液変性に起因すると考えられている

    ・そのため、関節周囲や靭帯周囲に好発するが、関節腔との直接的な連続は認めない事が多い

    ・全年代に発生しうるが、その中でも若年層の女性に多い

    ・通常は無痛性だが、大きさや場所によっては神経や腱を圧迫し、神経絞扼症候群を合併する事もある

    ・膝関節内のガングリオンは、ほとんどがACLに接して発生する

    ・滑液包と鑑別が困難な事が多いが、両者を区別する臨床的意義は少ないと言われている

    ・画像所見は、T1WIで低信号、T2WIで高信号の多房性嚢胞病変で分葉状で隔壁を認める事が多い

    参考書籍:関節のMRI 第3版
         ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版

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