放射線偉人伝4人目や。今日はラザフォードについて話していくで。
このラザフォードも中々の人物なんやで。いや、ワシが中々とか言える立場やあらへんのは重々承知してんねんけど、そんなワシが言ってまうほど、色んな発見をしとんねん。この人がおらんかったら今の原子力関係はどうなっていたんやろってくらいの人なんや。早速どんな人物かを記載していくで!
- ニュージーランドで生まれ、ネルソン卿アーネスト・ラザフォードという
- アルファ線、ベータ線、原子核の発見、半減期の提唱などをした人で、原子物理学の父と呼ばれている
- でも教職試験に3回ほど落ちて教職を諦めた過去がある
- ガンマ線の名付け親
- 中性子が存在する事を予言していた
- 根っからの英国紳士で夏のビーチでもジャケットを脱がなかった
- 死因は絞扼性イレウスで放射線とは関係がない
学生の時にラザフォード散乱っていうのを学びましたが、そのラザフォードがこの人なんですよね?
せやで。放射能測定でGM(ガイガーミュラー)計数管ってのも習ったやろ?あのGM計数管の大元はラザフォードとガイガーが作ったもんなんや。ただ最初はアルファ線しか計測出来んくて、その後にミュラーが他の電離放射線を計測出来るように改良してGM計数管となったんやで。どや?おもろいやろ?ワシ的にはラザフォードが放射線発展のアクセルだったと思うねんな。
原子物理学の父って事は今の原子力関係の始祖みたいな事やからな。
ワシも〇〇の父とか呼ばれてみたいで。
もくじ
蝶形椎(buttefly vertebra)とは
蝶形椎の概要
今日のレクチャーを初めていくで。今日は蝶形椎についてや。
蝶形椎体って知ってるか?椎体は胎児期に並列した1対の化骨核から形成されるんやけど、何らかの理由で正中部分で癒合不全になった状態を蝶形椎と呼んでんねん。ほかの椎体の発育不全は、半椎、楔状椎、二分脊椎、癒合椎なんかがあるで。詳しい原因は分かっとらん。
概要について載せておくで。
概要 | |
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蝶形椎 | 胎児期における化骨核の正中での癒合不全 癒合不全が起きる原因は明らかにはなっていない 他に半椎、楔状椎、二分脊椎などがある 蝶形椎は胸腰椎に多く複数の椎体で見られる事もある 縦隔、尿路、消化管奇形を合併する事もある(VACTERL連合) VECTERL連合とはvertebral(椎骨奇形)、anorectal(鎖肛)、cardiac(心奇形)、tracheal(気管食道瘻)、esophageal(食道閉鎖)、renal(腎奇形)、limb(四肢奇形)の頭文字を取った多発奇形症候群 心奇形、四肢奇形を除いた5徴候をVATER症候群と呼ぶ事もある 進行憎悪を来す場合は手術による治療を行う事もある |
椎体の解剖
解剖や。まぁこの辺は特に説明せんでも大丈夫やろ。
蝶形椎の原因と臨床症状
蝶形椎の原因は分かっとらん。何らかの原因で左右の化骨核(椎板)が癒合不全になった為に起きんねん。化骨核が発育不全なんかやと半椎や楔状椎になるで。
ここで注意点として、出生時に蝶形椎なんかの椎体異常を見つけたらVACTERL連合の確認も必要なんやで。それほど関連が深いって事や。VECTERL連合とはvertebral(椎骨奇形)、anorectal(鎖肛)、cardiac(心奇形)、tracheal(気管食道瘻)、esophageal(食道閉鎖)、renal(腎奇形)、limb(四肢奇形)の頭文字を取った多発奇形症候群の事やで。
臨床症状は特にあらへん事が多いで。無症状やから検査中に偶然見つかるケースも多いな。程度によってはヘルニア症状が出る事もあるみたいやで。
治療法としては無症状の場合は経過観察になる事が多いんやけど、症状がある場合は手術的治療で対応する事もあるらしいで。
画像所見
蝶形椎の画像所見
次に画像所見についてやな。
蝶形椎体は単純写真だけで診断可能やで。左右に分かれた楔状の椎体を認めて椎弓根間距離の拡大や椎体高の減少を認めんねん。丁度椎体の真ん中が凹んでいるように見えるで。まんま上のイメージ図の通りやな。側面像で見ると圧迫骨折に似ている事もあるから注意やで。
実際の症例
ほな、実際の画像で見ていこか。Th-10に蝶形椎がある例や。
こっちは半椎の例やな。
こっちは癒合椎の症例や。見た目がどれも個性的やから、1度見ておけば大丈夫やろとは思うで。
鑑別診断のポイント
圧迫骨折
さて鑑別診断のポイントやな。これは画像所見のとこでも話したけど、蝶形骨の単純写真側面像やと圧迫骨折と間違えやすい事があるから注意やで。正面像や臨床情報を参考にするのを忘れんようにな。
まとめ
今日は蝶形椎をメインに椎体奇形についてレクチャーしたで。ポイントは1つや。
椎体不全の各々の形を覚えておく
これにつきるやろ。今日の症例は見た事があるか、言い替えると知ってるかどうかやねん。知ってればすぐ即答出来るし、知らんかったらいつまで経っても答えは出てこんヤツや。個人的な意見やけど、読影はホンマに経験が物を言うと思ってんねん。今までどんな症例を経験してきたかが重要なんや。分からん症例にブチ当たったら調べて、自分の引き出しを増やしておく。これの繰り返しやと思うねんな。
なんとなく分かります。撮影にも通じるものがあります。
日々の勉強が重要って事や。
さて、今日はこれくらいにしよかな。
ほな、精進しいやー!