common disease59

【臨床症状】

【問題】画像所見と診断名は?

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➡ 造影MRI
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    ▶答えはこちら
    • トルコ鞍内から鞍上部にかけて、T2WIでやや高信号、T1WIで等信号、造影される腫瘤を認める
    • 大きさは15mm程度で画像所見から下垂体腺腫(macroadenoma)が疑われる
    • 視神経と視交叉の圧排も認める
    左からT2WI、T1WI、CE画像
    • 造影画像では、明らかな海面静脈洞への浸潤は認めない
    • また腫瘤の右側に線状の造影効果を認める部分があり、圧排された下垂体と考えられる
    • その他、特記すべき異常所見は認めない
    造影画像(矢状断、冠状断、横断像)

    【下垂体腺腫】

    ・下垂体腺腫は、下垂体前葉から発生する良性腫瘍で、成人トルコ鞍部腫瘍の中で最も頻度が高い

    ・腫瘍の大きさが1cmを超えるとmacroadenoma(大腺腫)、1cm以下ならmicroadenoma(小腺腫)に分類される

    ・またホルモン産生の有無によっても、機能性と非機能性に分類される

    ・プロラクチン(32~40%)、非機能性(23~39%)、成長ホルモン(11~12%)、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモンの順に多い

    ・プロラクチン産生腫瘍は若い女性に多く、乳汁分泌や無月経にて発見される事が多い

    ・男性の場合は無症状で、発見時には腫瘍が大きくなっている場合が多い

    ・成長ホルモン産生腫瘍は、小児では巨人症、成人では末端肥大症を呈する

    ・microadenomaは大きくなると視交叉や視神経を圧排し、視野障害や頭痛を伴う事がある

    ・microadenomaにおける画像所見は造影Dymanic MRIが有用で、下垂体は血流が豊富なために下垂体腺腫は相対的に造影不良域として描出される

    ・macroadenomaはトルコ鞍内もしくは鞍上部に進展する腫瘍で、鞍隔部でくびれを形成し雪だるま型を呈する事がある

    ・海面静脈洞への浸潤の有無も確認する

    ・下垂体腺腫は易出血性なので、下垂体付近の出血を見たらまずは下垂体腺腫を疑う

    参考書籍:よくわかる脳MRI 改定第4版

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