整形45

【臨床症状】60代 数か月前からの左上肢の痺れ

【問題】画像所見と診断名は?

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※ T2WI、T1WI、脂肪抑制の矢状断、T2WIの横断像の順に表示

    ▶答えはこちら
    • T2WI矢状断にてTh-2レベルに左黄色靭帯肥厚を認める
    • これにより脊柱管狭窄症が疑われ、OYL疑い
    • ここが一番狭窄のレベルが強く、責任病巣だと考えられる
    • 脊髄内に信号異常はなし
    • 他、C6/7を中心に各椎間板で変性を認める
    • Th-3の椎体に血管腫疑い

    【黄色靭帯骨化症(OYL)】

    ・黄色靭帯は脊柱管内背側にある椎間関節を覆う靭帯で、椎間関節の安定性に寄与している

    ・OYLはこの黄色靭帯が骨化する疾患で、下位胸椎から胸腰椎移行部に好発するが、全脊椎にも発生する

    ・中年に多く、原因は不明

    ・慢性炎症、機械的ストレス、全身的な骨化傾向、遺伝的要因などの関与が示唆されている

    ・骨化は靭帯付着部の椎弓上縁部から始まり、椎間孔後縁に棘状、瘤状、半球状に突出する

    ・臨床症状は、下肢の脱力やこわばり、下肢痛などで、間欠性跛行を認める事もある

    ・MRIでは肥厚した黄色靭帯が低信号として描出される

    ・治療法は保存療法が基本だが、神経症状が強い場合は外科的治療を行うこともある

    参考文献:骨軟部疾患の画像診断 第2版