common disease107

【臨床症状】60代 男性 非回転性めまい 嘔吐なし BP:127 / 80

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 各種シーケンスにて左側頭葉に12mm程度のポップコーン状腫瘤影を認める
    • T2WIで辺縁が低信号に加え内部が高信号、T1WIで高信号、T2*で低信号域あり出血がある事が示唆される
    上段左から拡散強調、ADC、T2WI、下段左からT1WI、FLAIR、T2*
    • 半年前の検診時の画像では出血の形跡は見られなかった
    左側が半年前のT2WI、MRA元画、右側が発見時のT2WIとMRA元画
    • 上記より、海綿状血管腫に出血が合併した状態と考えられた
    • 診断確定と治療のため他院紹介となる

    【海綿状血管腫】

    ・海綿状血管腫(cavernous angioma)は血管奇形の一つとされている

    ・そのため海綿状血管奇形(cavernous malformation)と呼ぶケースもある

    ・流入動脈やnidus、流出静脈は無いのがAVMなどとの大きな違い

    ・大脳半球の皮質下白質、深部白質、中脳や橋深部、小脳半球に好発する

    ・ほとんどが孤発性だが、家族性や放射線治療後でも発症する事がある

    ・基本的に無症状で検診で偶然発見されるケースが多い

    ・血管腫の内部は繰り返す出血や血栓化で様々なMRI信号パターンを示す

    ・基本的にT1WI、T2WI共に低信号、高信号が混在するパターンが多い

    ・T2*やSWIでは低信号域を認める

    辺縁にヘモジデリンによるT2WIでの低信号域を認める事や、T2WIにおける血管腫内部の新旧の出血による高信号域、低信号域の混在(ポップコーン状所見 popcorn like appearance)を認めるのが特徴的

    ・高血圧性脳出血(急性期)との鑑別は、辺縁にヘモジデリン沈着を認めない事や、辺縁が類円形ではない点を見る

    参考書籍:よくわかる脳MRI 改定第4版

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