椎間関節滑膜嚢胞(facet synovial cyst)

なぁ、残業って1日にどれくらいまで出来る?

僕は30分も無理ですね。ゲームする時間が無くなるし。

ワシもや。ゲームの事やないで?残業の事やからな。

椎間関節滑膜嚢胞(facet synovial cyst)とは

椎間関節滑膜嚢胞の概要

さて時間内に終わらすために早速始めるで。

今日は椎間関節滑膜嚢胞についてや。

椎間関節滑膜嚢胞は椎間関節の変性や炎症で発生すると言われてるんやけど、外傷や黄色靱帯変性なんかも関係してるって話しやで。

中年男性に多くて、頚椎や腰椎に発生すんねんけど、L4-5が1番頻度が高くて、別名、傍椎間関節嚢胞とも言ったりするな。

画像上で嚢胞と椎間関節との連続性が確認出来れば診断は容易なんやけど、実際は難しい場合も多いで。

以下が概要や。

  • 嚢胞傍椎間関節嚢胞(juxtafacet cyst)、椎間関節嚢胞(facet cyst)とも言ったりする
  • 画像上はガングリオンと鑑別が難しい事が多く同意義で使われる事も多い
  • L4-5に発生頻度が最も高く、次いでL5-S1、L3-4、他に頚椎にも発生する事もある
  • 中年男性に多い
  • 発生機序は明確ではないが椎間関節の変性や外傷などが関係していると考えられている
  • 嚢胞壁は逸脱した滑膜

椎体の解剖

次に椎体の解剖や。まぁそんなに難しい事はあらへんやろ。

椎間関節は、椎間板の後方にあって、上の椎体の下関節突起と下の椎体の上関節突起から構成される関節や。

関節内には滑膜があって、その外側を関節包が包んでんねん。

中には関節軟骨があって、クッションの役割をしてるで。

椎体解剖

椎間関節骨膜嚢胞の原因と臨床症状

原因

椎間関節滑膜嚢胞の原因やけど、基本的に分かってへん。

可能性として椎間関節の変性や炎症、外傷なんかが関係してるとも言われとる。

何らかの原因で滑膜が飛び出して神経などを圧迫する事で、症状が起きんねん。

臨床症状

臨床症状については、神経根症状、腰痛、跛行、筋力低下、知覚障害などの神経症状がメインや。

脊柱管狭窄症と同様に、前屈みになると症状が軽快する傾向があるらいしで。ただ嚢胞の大きさによっては症状があらへん人もおるって話や。

治療法

治療法は保存療法と外科的療法や。

まずはコルセットやブロック注射などを実施すんねんけど、これでも改善せーへん場合は外科的に片側椎弓切除術、嚢腫切除術、後方固定術なんかを実施する場合があるらしいで。

画像所見

椎間関節滑膜嚢胞の画像所見

画像所見についてやけど、嚢胞やから単純写真やと分からんで。CTでもあまり分からん。MRI一択や。

MRIでの嚢胞信号強度パターンはT1強調で低信号、T2強調で高信号なのが一般的やけど、出血や蛋白などがある場合は様々な信号パターンになるで。

以下が大まかな特徴や。

  • 円形、もしくは類円形の腫瘤
  • 単純写真やCTでは分かりづらい(CTではミエログラフィーが有効な事もある)
  • MRIでは基本的にT1強調が低信号、T2強調が高信号の嚢胞パターンだが、出血や蛋白があると様々な信号パターンになる
  • 辺縁部はT1強調、T2強調共に低信号になる
  • 液面形成や嚢胞壁に石灰化を認める事もある
  • 造影すると嚢胞壁が濃染する

実際の症例

次は実際の所見や。この例は70代女性で辷り症の精査でMRIを実施したんや。L4-5に着目や。

腰椎MRI-椎間関節骨膜嚢胞

左の椎間関節から嚢胞が脊柱管内に突出しているのが分かると思う。

それによって脊柱管狭窄症を来してるのが分かると思うで。


これは50代女性で腰痛、下肢の痺れ精査でMRIを実施した人や。右L5神経根に接する形で嚢胞成分を確認出来ると思う。こっちはT2強調で高信号のパターンやな。

腰椎MRI-椎間関節骨膜嚢胞2

鑑別診断のポイント

類似病変

次に鑑別診断のポイントや。鑑別診断には脊柱管内に発生する類似病変があるで。具体的には次の通りや。

椎間関節から発生しているかどうかが分かれば診断は容易なんやけどな。

  • 黄色靱帯血腫
  • 椎間板嚢胞
  • 後縦靱帯ガングリオン
  • 髄膜嚢胞
  • 神経鞘腫など

まとめ

今日は椎間関節滑膜嚢胞についてレクチャーしたで。ポイントは3つ。

L4-5に最も多く発生する

MRIでは基本的に嚢胞成分の信号強度(T1WIで低信号、T2WIで高信号)

椎間関節腔との連続性を認めれば診断が容易

ただ椎間関節との連続性は通常は認められへん事の方が多いで。これも注意点やな。

普段なんとなく検査しているとヘルニアかなーくらいで終わってたのが、こうやってレクチャー受けると次回遭遇した時に見る所が全然違ってくるやろ?

同じ脊柱管狭窄でも色々な原因があんねん。原因次第で治療法も変わってくるからメチャ重要なんやで。ボケっと検査してるとアカンよ。

人間の集中が続くのは90分説が大半や。つまりそんなに長く続かへんのや。

これを1日、8時間集中してみぃや。残業なんて無理やで。でも世の中には4~5時間でも残業する人がおんねんな。

ワシの仕事の読影って結構脳みそ使うんよ。アレコレ考えながら所見を拾っていく訳やからな。ぶっちゃけ1日で10時間とか無理やねん。8時間がギリやねん。絶対所見漏れが出てくんねん。

たまに「今日も残業や!」って言ってる人を見かけると、ホンマに仕事してるん?って思ったりもするわ。考える事って、そんなに長時間続けられへんねんと思うねんけどな。

さて脳が疲れてきたから、今日はこの辺で終わりにしよか。

ほな、精進しいやー!

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