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【臨床症状】40代 女性 微熱 息切れ 体重減少 HIV陽性

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 両肺にすりガラス陰影を広範に認める
    • また右肺S5にはコンソリデーションも認める
    • 胸膜直下は保たれている事から広義リンパ路病変ではない事が示唆される
    • NTMなどが鑑別にあがるが、臨床データも加味すると、ニューモシスチス肺炎が第一に疑われる

    【ニューモシスチス肺炎】

    ・ニューモシスチス(Pneumocystis pneumonia:PCP)肺炎は従来はカリニ肺炎と呼ばれていたもの

    ・免疫抑制中やHIV感染者などの細胞性免疫低下者に多く発症する

    ・サイトメガロウィルス肺炎(CMV)との合併も多い(10%程度)

    ・確定診断には肺生検が必要

    ・主な症状は発熱や呼吸困難、乾性咳嗽、低酸素血症など

    ・β-Dグルカンが高値になるのが特徴的

    ・画像所見では、両側性のびまん性のすりガラス陰影で、胸膜直下は保たれる

    ・病変部と正常肺は小葉間隔壁により分離され、地図(斑)状に見える(モザイクパターン)

    ・進行するとcrazy paving appearanceや浸潤影を認めるようになる

    ・AIDS患者に発症した場合は、嚢胞性病変が多発性に認める事が多く、気胸を合併する事もある

    CMVとの鑑別は、PCPは肺門から上肺野優位病変、CMVは下肺野優位である事

    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断

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