common disease44

【臨床症状】20代 男性 スクリーニング

【問題】画像所見(正常変異)と診断名は?

208668_2016_09_24_MR_Image001
208668_2016_09_24_MR_Image002
208668_2016_09_24_MR_Image003
208668_2016_09_24_MR_Image004
208668_2016_09_24_MR_Image005
208668_2016_09_24_MR_Image006
208668_2016_09_24_MR_Image007
208668_2016_09_24_MR_Image008
208668_2016_09_24_MR_Image009
208668_2016_09_24_MR_Image010
208668_2016_09_24_MR_Image011
208668_2016_09_24_MR_Image012
208668_2016_09_24_MR_Image013
208668_2016_09_24_MR_Image014
208668_2016_09_24_MR_Image015
208668_2016_09_24_MR_Image016
208668_2016_09_24_MR_Image017
208668_2016_09_24_MR_Image018
208668_2016_09_24_MR_Image019
208668_2016_09_24_MR_Image020
208668_2016_09_24_MR_Image021
208668_2016_09_24_MR_Image022
208668_2016_09_24_MR_Image023
208668_2016_09_24_MR_Image024
208668_2016_09_24_MR_Image025
208668_2016_09_24_MR_Image026
208668_2016_09_24_MR_Image027
208668_2016_09_24_MR_Image028
208668_2016_09_24_MR_Image029
208668_2016_09_24_MR_Image030
208668_2016_09_24_MR_Image031
208668_2016_09_24_MR_Image032
208668_2016_09_24_MR_Image033
208668_2016_09_24_MR_Image034
208668_2016_09_24_MR_Image035
208668_2016_09_24_MR_Image036
208668_2016_09_24_MR_Image037
208668_2016_09_24_MR_Image038
208668_2016_09_24_MR_Image039
208668_2016_09_24_MR_Image040
 

    ▶答えはこちら
    • 両側脳室の間に透明中隔腔、ベルガ腔を認める
    • その他、放線冠レベルにてやや高信号域を認める
    • 年齢も考慮すると、まずは血管周囲腔が疑われる
    • その他、特記すべき異常はなし
    左上からT2WI、FLAIR、下段左からT1WI(非提示)、MRA元画(非提示)

    【透明中隔腔】

    ・透明中隔は両側の側脳室を分離している膜様状組織で、2層の薄い膜で構成されている

    ・透明中隔は胎生3ヶ月頃から構成が始まり、6ヶ月頃には完成するが、この発生過程において様々な発生異常を生じる事が知られている

    ・透明中隔腔は2層の膜が癒合せず内腔が残った状態で、数%の頻度で見られる

    ・透明中隔欠損では、小児例において中隔視神経形成異常症(septo optic dysplasia)が問題になる事があるが、中隔や脳梁が確認できる事が需要

    【ベルガ(Verga)腔】

    ・ベルガ腔は透明中隔が後方にまで進展した状態

    ・基本的に透明中隔腔と一緒に存在する

    ・透明中隔腔、ベルガ腔共に通常であれば臨床的意義は低い

    参考書籍:よくわかる脳MRI 改定第4版