common disease110

【臨床症状】70代 女性 肝機能数値の異常

【問題】画像所見と診断名は?

CT_20241028110957_Image041
 
➡ 造影画像(動脈相、平衡相)
CT_20241028110957_Image163
 
➡ 冠状断
CT_20241028110957_Image374
 

    ▶答えはこちら
    • 各々の相にて肝臓辺縁の凹凸を認め、肝硬変の状態と考えられる
    • HCCを示唆するような所見は認めない
    • また肝硬変に伴う脾腎シャントが確認できる
    • リンパ節腫大やその他の臓器に異常所見は認めない
    • その他の所見として右胸水あり

    【肝硬変】

    ・肝硬変は肝小葉の正常構造が破壊され、再生結節による偽小葉形成や間質の線維化がびまん性に認められる状態

    ・これにより肝機能低下や門脈圧亢進症、肝内外シャント形成などが起きる

    ・門脈圧亢進症に伴い、脾腫、腹水、胆嚢壁肥厚、側副血行路形成が見られる

    ・代表的な側副血行路には次のようなものがある

    1. 噴門部/食道静脈瘤
    2. 胃腎シャント
    3. 脾腎シャント
    4. 傍臍静脈
    5. cavernous transformation

    ・主な原因はウィルス感染(C型:65%、B型:15%)、アルコール性(10%)、原発性胆汁性肝硬変、NASHなどで、これらの慢性肝疾患が進行した状態

    ・肝細胞癌との関連があり、進行した肝硬変では通常のケースと比較すると発症リスクが高い

    ・画像所見は、肝右葉の萎縮、左葉外側区と尾状葉の腫大

    ・線維化に伴う肝辺縁の鈍化や凹凸を認めるようになる

    ・進行すると肝の辺縁に向かって楔状の壊死巣を認め、塊状壊死巣(confluent fibrosis)と呼ばれる所見を認める事があり、アルコール性肝硬変に多い

    ・原発性胆汁性肝硬変では肝門部や門脈下大静脈間のリンパ節腫大や、periportal colorが見られる事もある

    参考書籍:ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版
         肝胆膵の画像診断 -CT・MRIを中心に-

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