悪性腫瘍20

【臨床症状】60代 肝機能障害 DM 膵炎にて1/3切除後 GOT:36 GPT:65 γGPT:271 ALP:526

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 下部胆管に約2cm程度の濃染される腫瘤影あり
    • この腫瘤影によって上部胆管は拡張している
    • 明らかな壁外浸潤は認めない
    • 腹水やリンパ節腫大も認めない
    • 上記より下部胆管癌疑いと診断された
    • 胆嚢壁に隆起性のやや造影される病変を疑うが、同日施行された超音波では胆嚢壁に異常はなかった(胆泥、胆砂のみ)
    • その他、脾摘後、膵尾部切除後
    左から単純、早期相、後期相

    【肝外胆管癌】

    ・肉眼的には壁肥厚型結節浸潤型乳頭突出型に分類される

    ・壁肥厚型、結節浸潤型の割合が多く、これらを合併したケースも見受けられ、組織学的には環状腺管癌が多い

    ・乳頭突出型は乳頭癌が多く、粘液生産性胆管腫瘍(IPNB)から浸潤癌になったものも含まれる

    ・リスクファクターとして、膵胆管合流異常、原発性硬化性胆管炎、肝内結石、有機溶剤暴露などがある

    ・膵胆管合流異常は、膵液が逆行性に胆道上皮に暴露する事で上皮異形が起こりやすくなるためと言われている

    ・初期症状はほどんどなく、黄疸の出現によって発見される場合が多い

    ・また肝内胆管拡張症を伴う事も多い

    ・画像所見は次の通り

    1. 胆管を閉塞する造影される結節や腫瘤影
    2. 造影効果を伴う胆管壁の肥厚
    3. 結節によって胆管が閉塞されると、胆管拡張も認める
    参考書籍:ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版
         肝胆膵の画像診断 -CT・MRIを中心にー

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