common disease91

【臨床症状】50代 女性 検診精査

【問題】画像所見と診断名は?

CT_20240909095626_Image001
 

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    • 縦隔条件にて気管分岐部の背側に3cm程度の嚢胞性腫瘤病変を認める
    • 右主気管支に接するように存在し、境界明瞭で内部均一な腫瘤影で石灰化などは認めない
    • 造影画像にて明らかな造影効果を認める充実成分はない
    • 胸水やリンパ節腫大のような所見も認めない
    • 上記より気管支原性嚢胞が疑われフォローされている
    • 鑑別としてリンパ管腫など
    造影冠状断は非提示

    【気管支原性嚢胞】

    ・気管支原性嚢胞は、胎生期に前腸から肺が分離する過程で生じる前腸嚢胞の一つ(先天性疾患)

    ・薄壁で単房性の事が多く、内容物は粘液栓、軟骨、平滑筋などが含まれる

    気管分岐部近傍が好発部位

    ・稀に肺内、胸膜、横隔膜にも発生する(胎生4週までに発生すると縦隔に(80%以上)、4週以降だと肺内に発生し、胸膜や横隔膜は稀)

    ・通常、無症状の事が多いが大きさによっては胸痛や呼吸困難などの呼吸器症状が出る事もある

    ・画像上では、辺縁平滑な円形(もしくは楕円形)の腫瘤影で、壁は薄く内部濃度は均一である事が多い

    ・内部のCT濃度は内容物によって変わり、また壁に石灰化を認める事もある

    ・通常は造影効果は認めない

    ・なお、前腸嚢胞のうち、壁に食道粘膜を有するのを食道重複嚢胞と呼び、画像上は気管支原性嚢胞と鑑別が難しい事が多い

    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断

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