common disease20

【臨床症状】60代 ある疾患でフォロー中

【問題】画像所見と診断名は?

CT_20240817104720_Image011
 
➡ MRI画像
MR_20240817105001_Image025
 

    ▶答えはこちら
    • 膵管の不整拡張(約1cm)を認める
    • 膵頭部にある大きな結石以降が拡張しており、原因はこの結石であると診断できる
    • びまん性に微小石灰化や膵石も認められ、慢性膵炎の状態である事が分かる
    • また胆管の軽度濃染もあるか
    • MRIも撮影され、MRCPにて膵管の著名な拡張と胆道系も拡張を認める事ができる
    • またperiportal abnormal intensity(PAI)を疑う所見もあり、CTにて胆管の造影効果も疑われている事から、胆管炎の否定も必要
    左からT2WI、拡散強調、MRCP
    • その他の所見として、両下肺に索状影を認め炎症の瘢痕疑い、両腎嚢胞、大動脈石灰化

    【慢性膵炎】

    ・慢性膵炎はアルコールや胆石などが原因で、膵液の排泄障害が起こり、膵実質が炎症性破壊を来している状態

    ・男性ではアルコール過多によるもの、女性では特発性が多い

    ・喫煙も関与していると言われている

    ・繰り返す上腹部痛が主な症状で、膵酵素値の上昇を認める

    ・進行すると膵臓の外分泌機能、内分泌機能の低下を認める

    ・腫瘤を形成する場合があり、腫瘤形成性膵炎と呼ばれる

    ・慢性膵炎患者では膵癌のリスクが健常人と比較して、10~20倍増加すると言われている

    CTで膵石やびまん性の石灰化を認めればほぼ慢性膵炎と診断できる

    ・造影効果は遅延濃染を認める

    ・アルコール性膵炎では点状の細い石灰化を膵管内にびまん性に認め、非アルコール性膵炎では比較的大きな結石を認める傾向がある

    ・その他の所見は主膵管の拡張、線維化による膵実質の萎縮、仮性嚢胞

    ・慢性膵炎により萎縮した膵に炎症性変化が加わると、あたかも正常の膵のような大きさを呈する事があるので注意する

    参考書籍:肝胆膵の画像診断 -CT・MRIを中心に-
         ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版

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