整形42

【臨床症状】10代 誘因なく痛みが出現

【問題】画像所見と診断名は?

50013525_2019_03_20_MR_Image002
 

※ T2*、プロトン強調、脂肪抑制が像の順に表示

➡ 横断像
50013525_2019_03_20_MR_Image085
 

※ 脂肪抑制、プロトン強調画像の順に表示

    ▶答えはこちら
    • 各種冠状断画像にて月状骨の扁平化と骨髄内に高信号域を認め圧潰している状態なのが確認できる
    • キーンベック病(Lichtman分類でⅢA相当)と考えられる
    • 他、有頭骨、有鉤骨、小菱形骨、大菱形骨、第2中手骨の近位骨端部、橈骨遠位端に浮腫性変化を認め、骨挫傷が疑われる
    左側がプロトン強調、右側が脂肪抑制画像

    【キーンベック(Kienböck)病】

    ・キーンベック病とは、月状骨が血行障害によって骨壊死している状態

    ・20~40代に好発し、尺骨が橈骨と比較して短い場合に多いとされている

    ・原因は尺骨の短縮による月状骨へのストレス増加によるものや、反復性の外傷があると言われている

    ・病期分類にはLichtman分類が使われている

    • Stage1:X線で異常がなく、MRIや骨シンチグラフィでのみ指摘が可能な状態
    • Stage2:X線で骨硬化を認める
    • Stage3a:月状骨に分節化(圧潰)を認めるが、舟状骨の掌屈異常は認めない
    • Stage3b:舟状骨が掌屈回転し、手根骨の配列異常を認める
    • Stage4:関節症性変化を認める

    ・画像所見ではT1WIで低信号、T2WIでは種々の信号強度を認めるが、T2WIで月状骨の等~高信号を認める場合は予後が良いという報告もある

    参考所見:骨軟部疾患の画像診断

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