common disease60

【臨床症状】70代 物忘れがある

【問題】画像所見と診断名は?

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➡ 冠状断 他
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    ▶答えはこちら
    • T2WIの冠状断にて海馬の萎縮を認める事ができる
    • VSRADは2.33(非提示)
    • MRAでは両ICAと右MCAの血管壁の不整を認め、動脈硬化が疑われるが明らかな狭窄や閉塞所見は認めない
    • また急性期脳梗塞や、前頭側頭葉変性症、水頭症を疑うような画像所見も認めない
    • 上記よりアルツハイマー型認知症疑いとなった
    • また大脳白質に虚血性変化も認められる
    左からT2WI、T1WI、FLAIR

    【アルツハイマー型認知症】

    ・アルツハイマー病(Alzheimer desease:AD)は認知症の原因疾患として最多で、高齢化に伴い患者数が増加している

    ・発生機序としては、まず海馬傍回にアミロイド沈着が起き、神経線維変化に続くシナプス減少、AChの低下、神経細胞死と続き、これが海馬や偏桃体、側頭頭頂葉に進行していく

    ・病理学的にはタウ蛋白が凝集した神経原線維変化やアミロイドβ蛋白が凝集した老人斑、神経細胞脱落を特徴とする

    ・臨床症状は、認知機能の低下、失語、失行、失認など高次機能障害を認めるようになる

    ・高齢女性に多いが、65歳未満に発症する若年性ADが~6%程度で見られる

    ・軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)は記憶障害のみで発症する病態で、ADの前段階と考えられており、4年以内に半数がADで進行するとも言われている

    ・画像所見は、MRIなどで海馬や海馬傍回、偏桃体などの側頭葉内側の萎縮が特徴的

    ・脳血流SPECTでは頭頂葉から側頭葉連合野で血流低下を認める

    参考書籍:よくわかる脳MRI 改定第4版

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