common disease73

【臨床症状】60代 膵酵素上昇 USで膵管軽度拡張

【問題】画像所見と診断名は?

MR_20240909094736_Image025
 
➡ 拡散強調 他
MR_20240909094736_Image125
 
➡ CT単純/造影 横断像
CT_20240909094528_Image004
 
➡ CT造影 冠状断像
CT_20240909094528_Image196
 

    ▶答えはこちら
    • 腹腔動脈の腹側にT2WIで高信号を呈する分葉状の腫瘤影を認める
    • 拡散強調で高信号、ADCでも高値を示す
    • 画像上、膵管との交通は認めない
    上段左からT2WI、脂肪抑制、下段左から拡散強調、ADC
    • CTでも同様に4cm程度の嚢胞性病変を認める
    • 壁は薄く、また壁在結節は認めない
    • またCTでも膵管との交通は認めない事から、リンパ管腫が第一に疑われる
    CT Dynamic画像(横断像、冠状断像)

    【リンパ管腫】

    ・リンパ管腫(lymphatic malformation:LM)はリンパ管奇形との呼ばれ、全身のどこにでも発生しうる

    ・拡張した異常なリンパ管がびまん性に増殖する

    ・頭部に多く、腹部に発生するのは約5%と頻度は少ない

    ・基本的に無症状だが、炎症や出血を生じる事もあり急性腹症の原因となることもある

    ・全身性に多発する事がある

    ・macrocystic type、microcystic type、mixed typeに分けられる

    ・画像所見は、薄壁の多房性嚢胞病変を認めT2WIで高信号である事が多い

    ・隔壁に造影効果を認める事がある

    参考書籍:ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版
    参考文献:白井秀仁、新開真人、北河徳彦 他、腹部リンパ管奇形(リンパ管腫)28例の検討と感染・炎症例へのドレナージの有効性、日小外学会、第58巻 7号

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