整形64

【臨床症状】10代 X-pで骨腫瘍疑い

【問題】画像所見と診断名は?

MR_20241012161824_Image001
 
➡ 横断像
MR_20241012161824_Image046
 

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    • Xpで指摘されていると思われる2.5cm*1.5cmの骨病変を左脛骨遠位骨幹部外側に認める
    • 各種シーケンスにて正常の骨皮質、骨髄と同信号強度である事から、骨軟骨腫(外骨腫)が第一に考えられた
    • また脂肪抑制画像で骨軟骨腫の外側に高信号域を認め、軟骨帽(cartilage cap)疑い
    • その他、撮像されている範囲での疲労骨折等の所見は認めない
    左からT2WI、T2WI、STIRの冠状断と横断像

    【骨軟骨腫】

    ・骨軟骨腫(osteochondroma)は軟骨帽(cartilage cap)と呼ばれる成長板軟骨を先端に有する隆起性骨病変で、外骨腫(exostosis)とも呼ばれている

    ・軟骨帽が骨幹端へ転位し外側で骨増殖している状態

    ・骨腫瘍の中では頻度が高く、良性骨腫瘍で10代の男子に多い

    ・ほとんどが孤立性で、長管骨の骨幹端、肩甲骨、肋骨が好発部位

    ・なお、多発性骨軟骨腫症は常染色体優勢遺伝疾患

    ・成長軟骨閉鎖後に起こる増大や疼痛は悪性転化(軟骨肉腫)の可能性があるが、頻度としては稀(孤発性の場合で1%以下、多発性は5%程度)

    XpやCTでは骨幹端から外側に突出する骨病変を認め、MRIでは骨病変の先端に軟骨帽(T1WIで低信号、T2WIで高信号)を認める

    ・母床の骨髄や骨皮質とは連続する

    ・軟部組織内の不整、あるいは不明瞭な石灰化破壊や骨浸食像、2~3cm以上の軟骨帽、不整な造影効果を認めると悪性の可能性がある

    参考書籍:ジェネラリストを目指す人のための画像診断パワフルガイド 第2版
         骨軟部疾患の画像診断 第2版

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