くそっ。騙されたで!
今度は何を買ったんですか?
ワシが何かを買ったってよー分かったな。今見せたる!これや。
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・・全然戻らへんねん。全然戻らへんねん!しかも24本入りで3,980円やったんよ。最低半年は継続して下さいってあったから念には念を入れて1年継続してみてんけど、全然やったわ。靱帯損傷が回復すると思うたけどアカンかったわ。
そんな上手い話しはあらへんって事やな。どーしよもないからレクチャーに移るで。
もくじ
足根骨癒合症(tarsal coalition)とは
足根骨癒合症の概要
今日は足根骨癒合症について話ていくで。
足根骨癒合症は舟状骨や距骨、踵骨などの足根骨のうち、2個以上に部分的もしくは完全に癒合して正常な動きが制限されてる状態の事を言うねん。これは骨の発育障害が原因の先天性疾患やで。
成長過程で癒合部分が軟骨成分なんかから骨成分に変化する事で負荷が大きくなって痛みなどが生じんねん。発症頻度は1%以下っちゅー話や。主な臨床症状は痛みの他に、知覚異常や可動制限を伴う事もあるで。概要は次の通りや。
概要 | |
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足根骨癒合症 | 足根骨のうち2つ以上が部分的、もしくは完全に癒合している状態 癒合には骨性、軟骨性、線維性の3パターンがある 成長仮定で軟骨成分組織から骨組織へ変化し負荷がかかる 可動域制限や痛み、知覚異常、癒合部の骨性隆起などで発見される 20代までの若者が多く先天性の発育障害と考えられている 発生頻度は1%以下だが、その中で距踵骨癒合、踵舟状骨癒合が半数以上を占めている |
画像で確認すると、ここの部位やで。追加で舟状第1楔状骨癒合も加えてえおいてたで。ここもそれなりに多い部位やから覚えておいてや。
足趾の解剖
足関節メインでの解剖や。まぁ基本やから忘れてた人は下の図を見て思い出しておいてくれや。骨の解剖が分かってへんと、今日の症例はベースにも立てへんで。
足根骨癒合症の原因と臨床症状
足根骨癒合症の原因や。これは先天的疾患やで。胎児期の足根骨原始間葉系の分節障害やと考えられてるわ。先天的に複数の足関節が癒合してて、第二次成長期のスポーツ活動時なんかに発症すんねん。
臨床症状としては、疼痛や神経根症状や。癒合した骨周囲の負荷が増大する事で疼痛として出てくんねん。この時に神経を圧迫すれば神経根症状も出てくるで。
治療法としては、保存的両方と外科的療法があるで。保存的療法はギプスなんかで該当部位への負担を軽減させる事、外科的は癒合部分の切除や。外科的治療の方が一般的らしいな。
画像所見
足根骨癒合症の画像所見
次に画像所見やで。
距踵骨癒合は単純写真やと、距骨下関節の狭小化や癒合部の骨性隆起、距骨上面の嘴状突起なんかが確認出来るで。癒合そのものの確認は難しい事が多いな。一方でCTやMRIやと癒合部分の評価や診断は容易や。
骨性癒合の場合は単純写真やと足関節斜位で簡単に診断できるで。踵骨前方突起と舟状骨内側後部が癒合してるのが確認出来ると思うわ。線維性癒合や軟骨性癒合は距骨前方突起が延長するanteater nose signが特徴的や。一方でCTやMRIは更に線維性癒合や軟骨性癒合にも有効やな。踵骨と舟状骨の骨皮質不整や狭小化、MRIにおける癒合部の線状の低信号域、骨髄浮腫なんかがあるで。
種類 |
画像所見 |
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距踵骨癒合 |
単純写真 |
距骨下関節の狭小化 癒合部の骨隆起 距骨上面の嘴状突起(talar beaking) 距骨の外側突起の拡大 癒合そのものの抽出は難しい |
CT/MRI |
上記に加え関節裂隙の狭小化と不整像が確認できる |
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踵舟状骨癒合 |
単純写真 |
足関節斜位像でanteater nose sign 踵骨と舟状骨の間隙の狭小化 |
CT/MRI |
上記に加え踵骨と舟状骨の骨皮質の不整や骨硬化 癒合部における線状のMRI低信号や骨髄浮腫 癒合部における骨皮質および骨髄の連続 |
実際の症例
さて、実際の症例を見ていくで。距踵骨癒合症や。癒合部分が良く観察出来るのが分かると思う。
別の人の例になるけどMRIの画像や。
次に踵舟状骨癒合についてや。次の症例はanteater nose signがある例や。踵骨の前内側部が長くなってるのが確認出来ると思う。
鑑別診断のポイント
鑑別診断のポイント
鑑別診断のポイントや。と言っても特にはあらへんな。
足根骨癒合症は発生頻度が高い部位がある程度決まってるから、そこの画像所見を指摘出来るようにする事や。逆に低頻度での骨髄浮腫などの所見があった場合は別の原因、たとえばスポーツ外傷などでの骨挫傷や骨折を疑う必要があるで。
まとめ
今日は足根骨癒合症についてレクチャーしたで。ポイントは2つや。
骨癒合の頻発部位を覚えておく
特徴的な臨床所見と画像所見
頻発部位は距骨と踵骨、踵骨と舟状骨でこれらで半数以上を占めるで。他には皮膚上からでも骨隆起を触れる場合や、talar beaking、anteater nose signなどがあったで。これらは気を付けて確認しないと見逃してしまうからな。場合によっては切除術をする事もあるから画像診断でちゃんと指摘出来る事が重要やで。
現状は最終的に読影して診断をするのは医者の仕事やけど、今後は読影が出来る技師はんは重宝されるのは間違いあらへんと思うねん。放射線科医の数も足りてへんしな。
今のうちに画像が読めるようになっておくんやで。
ほな、精進しいやー!