精巣捻転(testicular torsion)

なーつが過ーぎー、風あざみー。誰のあこがれにーさまようー。8月は夢花ー火。私の心は夏模様ー♪

エモい。音程合ってない所が更にエモい。

じゃかしぃわ!

こんなんやないとやってられへんねん。この年になると時間の経過がメチャ早いねん。

自分も30歳を越えてみぃ。時間の流れはあっちゅー間やぞ。冗談のように聞こえるかもしれんがホンマやねん!1週間とか秒で過ぎていくで!

これはジャネーの法則としてちゃんと確立されてんねんぞ。ワシ理論ちゃうからな。

クリスマス、夏休み、クリスマスのルーティンや。

秋があらへんねん。食欲の秋があらへんねん。せやからホンマに今のうちに今しか出来ひん事を楽しんどき。すぐお爺ちゃんやで。

ってこうしてる間も時間が過ぎていってるな。

早速今日のレクチャー始めるで。

精巣捻転(testicular torsion)とは

精巣捻転の概要

男子なら分かるあの痛み。今日は精巣捻転や。

精巣捻転は急性陰嚢症の中で再頻出で外科的緊急性の高い疾患やで。

捻転する事でうっ血や虚血を生じて出血壊死を来すから早めに診断をつけて対応する事が重要なんや。

思春期前後の男性で、就寝中に発生する事が多いらしいな。疼痛や陰嚢発赤腫脹、腹膜刺激症状などが主な臨床症状や。

精巣捻転の分類

精巣捻転には分類があるんや。

まず大きく2つのパターンがあんねん。鞘膜内捻転と鞘膜外捻転や。これらは捻転軸によって分けられとる。

精巣鞘膜とは精巣全体を覆う膜と考えてもらってもOKや。さらに鞘膜内捻転には捻転する部位によって更に精巣捻転と精巣間膜捻転に分類されるねん。

つまり捻転してる部位が精巣か、精巣間膜か、鞘膜・鞘膜内容かの3パターンって事やな。

精巣捻転が起きる仕組み

精巣捻転の原因

原因は成長前などの理由で固定や癒着が緩かったりする事で発症するで。

ちなみに鞘膜内捻転は小児期から思春期、鞘膜外捻転は新生児期に好発するんや。

成人で発症するパターンは無い事も無いけど確率的には稀やで。特に30歳以上だとほぼあらんへん。

捻転は左精巣が多いらしいねん。なんでも左精巣が長いからとかあるらしいけどホンマなんかな。

治療法

治療についてやけど、基本的には外科的に捻転を解除するのが先欠や。

ただ精巣温存のゴールデンタイムがあって、精巣の温存のためには12時間以内に捻転整復をする必要があるらしいで。精巣捻転が疑われたら超音波のカラードップラーで血流の有無を確認する事や。

ちなみに発症後6時間以内なら9割が回復するのに対して、24時間経過すると温存率がメチャ低下すんねんて。

画像所見

精巣捻転の画像所見

精巣捻転はCTやのーてMRIの方が有効やねん。せやから今回はMRIの所見について話していくで。

精巣温存が可能かどうかの診断、言ってみれば出血壊死の有無が重要やな。簡単に纏めてみたで。これを丸暗記しとき。

状態T2強調T1強調ADC造影
出血壊死なし
(12時間以内)
正常(若干高信号)正常正常欠損
出血壊死あり高信号と低信号が混在正常(軽度高信号)一部低下域あり欠損
自然整復正常(若干高信号)正常正常正常

虚血になっているかどうかは造影効果で判断するのがベストや。

MRIの他には超音波も検査も有効やで。参考までに超音波の画像所見も載せとくかな。

状態超音波カラードプラ
出血壊死なし
(12時間以内)
正常正常~低下
出血壊死あり低~高血流欠損
自然整復正常正常~増加

ポイントは超音波だとカラードプラ、MRIだと造影前後のサブトラクションとT2強調画像や。サブトラで欠損を認めてもT2で低信号を示さなければ出血壊死無しと診断する事が出来るんや。

実際の症例

実際の画像や。右精巣がT2WIやDWIでも低信号やな。造影後でも濃染不良ありや。壊死が起きてる状態と考えられるで。

骨盤MRI 精巣捻転
Case courtesy of Huda B. Gharbia, Radiopaedia.org

鑑別診断のポイント

精巣上体炎など

急性陰嚢症の中で鑑別が必要になってくるのが、精巣上体炎、精巣付属器捻転、精巣炎あたりやな。

一言で精巣捻転と言っても自然整復してるパターンもあるから、なかなか複雑やけど精巣と精巣上体全体が血流欠損をしているのが精巣捻転、精巣の部分血流欠損はその他の疾患と覚えておくとええで。

精巣上体炎との鑑別も精巣自体が正常(血流があるか)かどうかで鑑別することが出来るわ。もちろん血流があれば精巣上体炎やで。

骨盤CTとMRI 精巣捻転
右精巣上体炎

まとめ

今回は精巣捻転についてレクチャーしたで。ポイントは1つだけや。

画像所見における血流の有無

これで他の疾患との鑑別やったり、出血性壊死の有無の診断が出来るで。精巣捻転は、まさにゴールデンタイム中に対応出来るかどうかやがキーやな。

通常は超音波で診断が可能やからMRIまで回ってくる事はあまりあらへんかもしれん。ただ画像所見は知っておくのは重要や。何気なく発見される事もあるかもしれんしな。

ってかレクチャーしてる時間も秒で過ぎていくな。

こんなんやと、ホンマに気がつくとお爺ちゃんやで。1番若いのは今この時。この言葉が今になって染みてくるで。

てことで、これで失礼するで。

精進しいやー!