common disease84

【臨床症状】50代 女性 咳嗽と微熱

【問題】画像所見と診断名は?

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    • 右肺のS6、S9、S10にすりガラス影、浸潤影を認める
    • 胸水は認めないが、ややリンパ節腫大は疑われる
    • 胸膜直下は保たれている傾向から区域性の病変と考えられる
    • またB10あたりに一部気管支壁の肥厚を疑う箇所も疑われる事から、気管支肺炎が疑われる
    • またその他の所見として、甲状腺腫疑い、肝嚢胞疑い
    • その後、肺炎として加療され病変の消失を認めた

    【気管支肺炎】

    ・肺炎は病理学的に肺胞性肺炎と気管支肺炎、間質性肺炎に分類される

    ・気管支肺炎は、病原体が吸引され終末細気管支や呼吸細気管支の気道粘膜を障害する事で発症する

    ・気道粘膜が傷害される事で、周囲の肺胞に好中球などの炎症細胞が広がっていくが、滲出液が少ないために気管支周囲に限局し、小葉性、または区域性の分布になる

    ・インフルエンザ桿菌、黄色ブドウ球菌、モラクセラ・カタラーリス、マイコプラズマなどが主な原因原体

    ・主な症状は、咳嗽、喀痰、発熱など

    ・進行すると肺膿瘍や膿胸を合併する事がある

    ・画像所見は、CT上で気管支周囲に境界明瞭な小葉中心性粒状影や小葉性陰影を認める

    ・これらが融合すると区域性の浸潤影になる事もある

    ・炎症により気管支壁の肥厚、気管支内に分泌物の貯留などを認める事もある

    参考書籍:困ったときの胸部の画像診断
    参考文献:氏田万寿夫, 佐藤英夫, 山口美沙子, 呼吸器感染症の画像診断, 日本内科学会雑誌第103巻第11号

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