救急16

【臨床症状】70代 肺癌治療中 一過性の意識消失あり

【問題】画像所見と診断名は?

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※ DWI、T2WI、T1WI、FLAIR、FLAIR-COR、CEの順に表示

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    • 左優位に両側大脳半球髄膜(軟髄膜優位)に造影効果を認める
    • 範囲はシルビウス裂を中心に造影されるのが確認できる
    • また右髄膜にも造影効果を認める箇所がある
    • 右前頭葉に脳転移も疑われる
    • 一過性の意識消失との関係は不明だが、肺癌治療中である事から画像上は肺癌による脳転移、癌性髄膜炎疑いとなった
    造影の冠状断は非提示

    【癌性髄膜炎】

    ・癌性髄膜炎とは、腫瘍の髄膜への転移がびまん性に生じた状態のこと

    ・髄膜への転移は硬髄膜にも軟髄膜にも生じるが、癌性髄膜炎では腫瘍が脳脊髄液を介して播種性に広がり、軟膜に沿った進展を示す事が多い

    ・肺癌、乳癌、胃癌、悪性黒色腫で多い

    ・予後は非常に悪い

    ・頭痛や項部硬直などの髄膜刺激症状や、脳神経症状、認知機能障害などの症状が見られる

    ・また脳脊髄液の循環、吸収障害により、交通性水頭症が生じる事もある

    ・造影MRIによる増強効果は、脳表、脳神経、脳室上衣に沿って認められる

    参考書籍:よくわかる脳MRI 改定第4版

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