整形49

【臨床症状】10代 部活動中に腰痛出現

【問題】画像所見と診断名は?

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    • L5の右椎弓峡部に脂肪抑制画像で浮腫性変化を認める
    • 単純Xpでは分離は認められない
    • 一方、同L5左椎弓峡部には単純Xpで分離を認める(スコッチテリアの首輪サイン)
    • だたし脂肪抑制画像で浮腫性変化を認めないことから、慢性期(末期)のものと考えられる
    • 他、辷りなどの所見はなし
    上段が椎体右側、下段が椎体左側

    【腰椎分離症】

    ・関節突起間部に起きた分離のことで、下位腰椎(特に第5腰椎)に好発する

    ・スポーツや部活動をやっている10代に多く、疲労骨折によるものと考えられている

    ・75%で両側に発生する

    ・分離症は病期分類があり、次のように分類される

    • 初期・・・骨折線を認める状態
    • 進行期・・・骨折部の離開を認めるが硬化は認めない状態
    • 終末期・・・完全に分離し硬化を認める状態

    ・分離症が慢性期(終末期)になると、辷り症に移行することも多く、小学生だと80%の確率で辷り症に移行するとも言われている

    ・変性による辷り症は脊柱管狭窄を来すが、分離による辷り症は脊柱管の前後径は増大する

    ・小児における2週間以上の腰痛は分離の可能性が高い

    ・単純写真でのスコッチテリアの首輪サインが有名

    ・CTも有効で骨折線や骨硬化も確認できる

    ・MRIでは骨折そのものの指摘は難しい事があるが、椎体の浮腫性変化がサインになる

    ・保存療法が基本的な治療法で、進行するほど骨癒合の期間の延長や癒合割合が低下していく

    ・日常生活に支障が来す場合は、外科的治療も選択されることがある

    参考文献:骨軟部疾患の画像診断 第2版

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